2023年12月期中に黒字化へ
楽天モバイルとしては、2023年12月期中の黒字化を目指している。自前の基地局が増えることで、KDDIへのローミング費用も2022年4月以降、大幅に減少する見込みだ。楽天モバイルの山田善久社長は「2022年1〜3月期が赤字のピークであり、それ以降は回復を見込む」としている。
ローミング費用の減少、契約者の獲得、さらにユーザーには月額ゼロ円で回線を維持するのではなく、上限いっぱいまでデータを使ってもらうことが黒字化のポイントとなる。
三木谷浩史会長としては楽天モバイルで将来的には契約者数を2000万以上、獲得できるとソロバンをはじいているようだ。楽天グループは楽天カードやネットショッピング、金融事業など幅広く展開している。特に楽天カードは2500万枚と国内ナンバーワンの発行枚数を誇っているが、楽天モバイルは楽天カード以上に加入者の増加ペースが速いといい、2000万以上の獲得に自信を持っているようだ。
ただ、楽天モバイルとしては単に新規契約者数を増やし、データ通信を使ってもらうことだけが、黒字化の道筋というわけではない。楽天グループの携帯電話事業にはもうひとつの「稼ぐ仕組み」が存在し、こちらに大きな期待が持てるようになったのだ。
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