2022年のアクション初めに最適な一本

スピード感がキモチイイ!! 硬派で骨太、まさに2Dアクションゲームの王道「白き鋼鉄のX2」レビュー

2022年02月17日 16時00分更新

文● KAMEX 編集●八尋/ASCII

『白き鋼鉄のX(イクス)2』

 1月27日に、インティ・クリエイツから『白き鋼鉄のX(イクス)2』が発売された。ジャンルは、同社がもっとも得意とする「アクション」で、『蒼き雷霆(アームドブルー)ガンヴォルト』シリーズから派生した『白き鋼鉄のX(イクス)』シリーズの最新作となる。とはいえ、シリーズ未経験でも問題なくアクションゲームとして楽しむことができるように作られている。

 本稿ではあらためて本作のアクションゲームとしての魅力に迫っていきたい。

ヒーローのその後。手に入れた平和な世界へ帰るための戦い

作中の雰囲気は前作ほど暗くない

 魅力的なキャラクターが多数登場する本シリーズ。はじめに、簡単に世界観を紹介しておこう。

 いつかの未来、どこかの島国。人類の大半が異能の力「セプティマ」を持つ「セプティマホルダー」へと進化し、セプティマを持たない旧人類「マイナーズ」は見つかり次第粛清されてしまう時代。そんな悪夢のような世界で、密かに語られる都市伝説があった。歌姫「RoRo」を伴いマイナーズのために戦う戦士「白き鋼鉄のX(イクス)」の噂だ。戦士の正体は主人公・アキュラ。マイナーズを弾圧する「人類進化推進機構スメラギ」とアキュラの戦いが始まる――。

 ここまでが前作のお話。戦いは終わり、マイナーズの平和を取り戻したアキュラたちは平和を謳歌していた。しかし、アキュラが趣味の研究に打ち込んでいたところワームホールが発生してしまい、一行は異世界に飛ばされてしまう。そこは「ワーカー」と呼ばれる機械生命体が暮らす異世界だった。果たしてアキュラたちは、元の世界へ帰れるだろうか――というのが本作の冒頭部分だ。ディストピア然とした雰囲気の前作から、アキュラたちの冒険譚というやや明るいテイストに変わっている印象を受けた。

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