PC開発に驚きと挑戦を─それが「NEXTREME」ブランドだ!
すべてのテレワーカーが満足できるモバイルノートPCの完成形<LAVIE NEXTREME Carbon>開発者インタビュー
提供: NECパーソナルコンピュータ
2月1日、NECパーソナルコンピュータ(以下NEC PC)から2022年春モデルのラインアップが発表された。そのなかでも一際注目を集めたのが、新ブランド「LAVIE NEXTREME」を冠する14.0型モバイルノートPC<LAVIE NEXTREME Carbon>だろう。
第11世代インテル® Core™ プロセッサーを搭載し、「インテル® Evo™ プラットフォーム」に準拠。フォーサイドナローベゼル(4辺狭額縁)の14.0型、16:10のWUXGA(1920×1200ドット)ディスプレーを搭載。筐体天板は、その名の由来ともなった新構造カーボン素材。米国防省調達基準であるMIL-STD 810H」規格に準拠した耐久性、面耐圧150kgfという堅牢性を備えながら、最軽量構成時は15時間バッテリーで約870gと超軽量で、バッテリー駆動時間も約24時間と、モバイルノートPCとして、ほぼ完璧な性能を有していると言えるだろう。
確かに素晴らしい機種に仕上がっているのだが、とはいえ、一見して従来の「LAVIE」ブランドの製品とブランドを分かつほどの違いを見つけるのはなかなか難しいのではないだろうか。
本稿では、開発者のインタビューを通し、NEC PCの新ブランド「LAVIE NEXTREME」のコンセプトと、<LAVIE NEXTREME Carbon>に見る既存製品ラインアップとの違いを検証していこう。
お話を伺ったのは、NECパーソナルコンピュータ 商品企画本部 本部長代理の森部浩至氏。
新ブランド「LAVIE NEXTREME」とは何か?
──新ブランドの「LAVIE NEXTREME」について、どういった位置づけでのブランドなのかいうのを改めてご説明いただけますか?
森部浩至(以下 森部) 以前から、通常のLAVIEをマスターブランドとして、もう一段ブランド拡張をしていきたいという思いがあり、より多くのお客様にご愛用いただけるLAVIEとは違うブランドバリューを持った製品ブランドを作っていこうというところから社内協議がスタートしました。
通常のLAVIEでは、より多くの方に受け入れていただけるような製品作りを目指しているんですが、その分、あまり冒険できないといったジレンマがあったんですね。
「NEXTREME」ブランドでは、ちょっとエッジの効いた製品をリリースするブランドにしたいということで、スタイリッシュであり、イノベーティブで、ある程度個性出して、お客様に「Wow!」と言っていただけるような価値を提供する製品をラインアップしていきたいと考えています。
そのために、新しい技術や新しいUX、さらに新たなデザインなど、いろいろと取り込んだ製品を順次企画開発していくブランドということになります。
──なるほど。まだちょっと理解が追いついていないのですけれど、発表資料を見ると、「LAVIE NEXTREME」は「LAVIE」シリーズのハイブランドという位置づけですね。従来の「LAVIE」シリーズにも、「Pro Mobile」シリーズや「VEGA」シリーズといった、いわゆるプロシューマー向けの製品はあったと思いますが、それらの製品との違いはどこにあるのでしょう?
森部 そうですね。これはちょっとわかりにくいところではあると思いますが、まず、製品化プロセスの判断基準が今までと異なるということがあります。
工業製品の製品化の際には、必ず生産コストと新しい技術実装のトレードオフというものが発生しますよね。こういった機能を入れたいけれど、そのためにはこれだけコストが上がってしまうので、こっちを削って……といったバランスを取る作業です。
「Pro Mobile」シリーズや「VEGA」シリーズは、従来の「LAVIE」シリーズのプロファイルと比べて、ある程度ターゲットユーザーを決めて、エッジが効いた製品にはなっていたんですが、それでもやっぱりコストとのトレードオフを考えて実装を諦めた機能とか技術も多くあったんです。
「NEXTREME」については、コストよりもまず体験価値を優先したいと考えていて、最先端の技術とかUXをどんどん取り込んでいこうというコンセプトがあり、製品化までの基準がまったく異なるので、そいったところが製品になって表れてくるのかなと思ってます。
──なるほど。コストよりも、まずはコンセプトにプライオリティを置いて製品開発を進めるという形なんですね。
こういう人にはこういったものが必要なのではないかという要素を洗い出して、それを製品に落とし込んでいくというのがNEXTREMEのプロダクトの制作過程なのだとするなら、たとえば、今のパソコンの標準的なプロダクトデザインである、ノートタイプやデスクトップタイプといった、パソコンってこういう形だよね、というコンセンサスそのものを壊わすような製品も出てくる可能性があるってことですか?
森部 そうですね。そういうことも取っ払って考える製品も出てくるかもしれません。
「新しいデザインランゲージを作る」ということもミッションの1つにあると考えているので、従来の、クラムシェル型とか2in1型とかとは違う、全く新しい形をご提案させていただくこともあるかもしれません。例えば、車で言うと、昔はセダンとハッチバックしかなかったのにSUVが出てきた、みたいなことをPCでやろうというのもミッションの1つだと考えています。
──パソコンを再定義するみたいなイメージもあるってことですか! それはちょっとワクワクするお話ですね。
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