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PC開発に驚きと挑戦を─それが「NEXTREME」ブランドだ!

すべてのテレワーカーが満足できるモバイルノートPCの完成形<LAVIE NEXTREME Carbon>開発者インタビュー

村野晃一/編集 ASCII

提供: NECパーソナルコンピュータ

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「LAVIE NEXTREME」のポートフォリオを体現するもの

──「LAVIE NEXTREME」のポートフォリオには、「所有感」「本物志向」「革新」「スタイリッシュさ」といった項目が挙げられています。<LAVIE NEXTREME Carbon>において、もっともそれを体現している箇所はどこでしょう?

森部 「スタイリッシュさ」を一番感じていただけるのは、フォーサイドナローベゼルっていうところですかね。ノイズレスのデザインになってて、もう画面だけがバンとあるような感じで、従来機と比べても断然野暮ったさがなくなっている。非常にスタイリッシュに感じるところだと思います。画面を開いて、これを見ていただければ、「おっ」て思いますね。

正面から見ると、画面を囲うベゼルがいかに細いかを実感できる。

森部 「所有感」で言うと、カーボン素材を使用しているというところでしょうか。カーボンというのは、ゴルフのクラブだったり釣り竿だったりで、いいイメージを持たれてる方が多いと思うんですよね。カーボン筐体であるだけで、軽くてしなやかで丈夫な”何かいいもの”を使ってるな、っていうイメージがありますし。

 実際、<LAVIE NEXTREME Carbon>に採用している東レさんのカーボンは、業界でもナンバーワンですし、そのなかでもF1とか人工衛星で使われてるような凄く上質なカーボン素材を使っているってところも、ちょっとウンチク的に語れるところなので、そういったところで所有感が満たされていくのかなと思います。

東レの開発した新構成カーボンを採用した天板は、面耐圧150kgfを誇る。

森部 「革新」というところで言うと、やっぱり14型で現時点で世界最軽量っていうところはあるのかな。

 あと、これは玄人向けかもしれませんが「本物志向」に通ずる話で、キーボードにめちゃくちゃこだわっているので、ぜひ触っていただきたいです。キーボードについては過去最高の使いやすさです。これまでも徐々に改良はしているんですけど、今回のは本当にすごい! 打鍵感であったりなど使い心地はすごいと思います。

──とはいえ、キーボードって一番個人の好みが出そうなパーツだと思うのですけど……。

森部 確かにそうなんです。ですが、ノートPCのキーボードってどれが一番いいですか? と聞くと、皆さんだいたい「ThinkPad」って言うんです。

──確かに「ThinkPad」のキーボードが好きだと言う声は多い気がしますね。

森部 実はですね、我々NECレノボジャパングループということで、レノボの開発チームとも基礎研究のデータを一緒にシェアしながら進めているところもあるんです。その中に、「世界中の人が打ちやすいキーストロークの調査」っていうのがあるんですよ。

──おおっ!

森部 年配の方は深めのストロークが好きで、若い方ほど浅いほうが好みという方が多い印象があると思うんですけど、じゃあ総合するとどれが一番使いやすいかっていうと、その調査によると、実は時代によって変化しているんです。

 その結果を受けて、今の時代で一番使いやすいとされているストロークが1.5ミリでしたので、<LAVIE NEXTREME Carbon>では、その基準に沿って採用してます。要するに、ユーザーが使いやすいと思う中央値を採用するという選択ですね。

 あとキーレイアウトも毎回いろいろと工夫してるので、そういうところも本当は細かくお話できるといいんですが、今回わかりやすいところでアクションキーについての変更ですね。

 ファンクションキーに割り当てられた機能なんですが、今まではFnキーと同時押しして利用していたんですね。でも、最近テレワークなどで、音量を上げたり下げたり、急にミュートしたいといったことがあるじゃないですか。なので、これをワンタッチでやりたいってお客様が増えてきてるんです。

 なので、ファンクションキーよりもアクションキーをメインとした「ワンタッチアクションキー」というのを採用しました。

 Fnキーをロックできるようにして、Escキーのところに、FnロックがされているかどうかというLEDランプをつけています。ここにランプがついているときは、ファンクションキーがそのままアクションキーとして機能するっていう感じですね。

筐体幅いっぱいまでレイアウトされたキーボード。最上部のファンクションキーは、Fnキーをロックしておくことで、ワンタッチでアクションキーとして機能する

──確かに! 職種によるのかもしれませんが、今ファンクションキーって、昔ほど使わないですよね。むしろアクションキーとして使う方が断然多い気がします。

森部 今はやっぱりオンライン会議などで音量の上げ下げする頻度が増えてるので、そういった時代の変化も考慮しながら調整しています。

 もっと細かいところで言うと、アクションキーのミュートボタンにもLEDランプが付いていて、ミュート状態のときにはオレンジ色に光るので、今マイクがオンなのかオフなのかがすぐ分かるようになっています。

──同じく「LAVIE NEXTREME」のポートフォリオには、「WOW!」という項目が挙げられていますね。これはユーザーに驚きを与えるプロダクトであることを示唆しているのだと思いますが、毎回そういったユーザーが驚くような体験を取り入れていこうってのはやっぱり1つの指針になるんでしょうか?

森部 そうですね。その辺りはしっかり担保をしていきたいなと考えています。

 <LAVIE NEXTREME Carbon>で言えば、初めて自分用のパソコンを買われるような新入生や新社会人といった方たちには、「これモックじゃないの?」と思えるほどの「軽さ」が驚愕体験になると思いますし、従来からのモバイルPCユーザーの方たちには、すべての面でワンランク上の体験をしていただける機能を実装しているということで驚いてもらえればなと考えています。

「NEXTREME」はずっと未完成なパソコンという製品の道標

──ようやく「LAVIE NEXTREME」が何なのかが見えてきた気がします。このブランドからは、今後、もっと面白い製品がいっぱい出てくるんだろうなと期待してしまうんですが、現状言える範囲で、例えばこんな製品が考えられます、みたいなものがありますか?

森部 具体的にお話することはなかなか難しいんですけど(笑)。まあ、「NEXTREME」の冠をつけた製品である以上は、何らかの「WOW!」があったり、それにふさわしい製品になってるんだぞというところで、ちょっとご期待いただきたいですね。

 やはりメーカーとしては、新しい体験を届けるだとか、新しい提案をしていくということにはしっかりチャレンジしていかなきゃならないということは強く感じていて。「NEXTREME」は、ある種、そういったことの宣言ですよね。そこにメーカーとしての意思を汲んでいただければなと。

──すごくいいと思います! なんか最近の国内メーカーさんのPCって、どうしても海外製品の後追いっぽいイメージに見えちゃうところがあるんですよね。

 例えばモバイルノートPCってジャンルの製品であれば、このメーカーが作るんだったらこうだよね、みたいな、ある程度予想できるものしか出てこないのはちょっと寂しいなと思っている人も多いと思うんですよ。

 「NEXTREME」シリーズなら、こういった概念を壊せるものが出てくるかも知れない、チャレンジしてるなぁ、と思える製品が出てくるだけでも、業界としても明るいニュースかなと思えるので、ぜひ頑張ってください!

森部 我々も単発的には出してたりするんですけどね。過去でいうと<LAVIE Hybrid Frista>っていう製品があったり、少し前のCESで発表した<LAVIE MINI>みたいなやつもあったりですね……。

2015年にフリースタイルPCという謳い文句で登場した15.6型の一体型PC<LAVIE Hybrid Frista>。L字型筐体という、ユニークなスタイルが特徴的。

オプションで本体に装着できるゲーミングコントローラを用意し、ポータブルゲーム機としても運用できるように設計された8型2in1機<LAVIE MINI>。2021年のCESで参考出品されたが、製品化には至らなかった。

──<LAVIE MINI>、製品化されてないじゃないですか!(笑)。

森部 そこはやっぱり、お客様のフィードバック的にはいろいろあってですね(笑)。

──あれ見たときには、「あ、やるな、NEC PC」と思って、すごい期待したんですよ。

森部 そうですね。あれを製品として出すときには、多分「NEXTREME」ブランドであってもおかしくないですね(笑)。

──今回は私が聞きたいことばっかり聞いちゃったので、最後に<LAVIE NEXTREME Carbon>の発売にあたって、ここは言っておきたいということがあればぜひお聞きしたいのですが。

森部 今回、非常に多くのテレワーカーやハイブリッドワーカーの皆さんの意見をフィードバックして存分に取り入れた製品で、完成度が非常に高いと思ってますので、ぜひ皆さんに使っていただきたいなと強く思います。

 ここでお話させていただいたようなことを理解していただかなくても、「NEXTREME」って聞いたときに、「お、今までのとどこが違うの?」みたいなフックとして捉えてもらってもいいので、それをきっかけに、実際にちょっと触っていただけるような流れができると非常に嬉しいですね。

──最初に「NEXTREME」という新ブランドの話を聞いて、その第1弾プロダクトとして<LAVIE NEXTREME Carbon>が発売になると聞いたときには、完成度の高い製品をリリースしていくのが「NEXTREME」というブランドなのかなと、勝手にイメージしていたんですが、今回お話を伺ったら、まったく違ったんで驚きました。

森部 これ、私が以前から思っていることなんですけど、パソコンってずっと未完成なプロダクトだと思っていて。まだまだ、いろいろやれる余地があるし、進化していくし。パソコンの面白さっていうのはそこにあると思ってます。

 もうずっと未完成なんで、その行き先とか道筋を、「NEXTREME」でちょっと提示できたら一番いいかなと思ってますね。

「NEXTREME」を体験できるイベント
「Intel Premium Pop Up Store」が開催中

 2022年2月28日までの間、インテル® Evo™ プラットフォーム準拠のノートPCや、最新の第 12 世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー搭載デスクトップPCなどを展示する、タッチ&トライイベント「Intel Premium Pop Up Store」が、「b8ta Tokyo-Shibuya」(東京・渋谷区)で開催中!

 今回紹介した<LAVIE NEXTREME Carbon>の実機も本イベントに出典されているので、ぜひ実際に触れて、「NEXTREME」という新ブランドを体感してみよう!

●b8ta Tokyo-Shibuya

(提供:NECパーソナルコンピュータ)

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