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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第196回

カローラを冠するSUV「カローラ クロス」は荷物も人も乗って驚愕の燃費!

2022年01月30日 17時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●新 唯(@arata_yui_)編集●ASCII

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このサイズで燃費が良い!
目立った長所がない

 「普通ですね」という唯さん。「足はちょっと柔らかいかな。乗り心地はいいですから、ファミリーカーとして、いいクルマだと思います」というのが主だったご感想。実はこれが大衆車らしいところで「どういいのかがうまく言えないけれど、不満が少ない」「とりたててご紹介したい美点が少ないけれど、目立った短所も見当たらない」というライター泣かせなのが、大衆車たるゆえんとするところ。「平均的だけど平均値が高い。すごいよなぁトヨタって。これは勝てないよ」とスピーディー末岡もただただ感心するばかり。

 驚くのは燃費のよさ。なんと燃費に厳しいハズのストップ&ゴーを繰り返す都内一般道で、リッター20kmを記録してしまったのです。高速道路だって加速が遅いとかいう不満はないですし、燃費もイイ! 今回の取材は一般道と高速あわせて100km以上走行したのですが、使ったガソリンはたったの7リットル! 燃料代が高騰し、カーボンニュートラルが求められる昨今において、この高燃費はうれしい限りではありませんか。昨年、豊田章男社長が「BEV(Battery Electric Vehicle、バッテリーのみで動く電気自動車)はすべてを解決するというモノじゃない!」と声高に力説したのも納得です。

 では単なるエコカーなのかというと、SPORTモードにしたらガンガン進むからステキ! SUVゆえの重心の高さゆえ、ワインディングでコーナーをガンガン攻めるという向きではないですが、それっぽい気分は十二分に味わえます。さらに「イイな」と思うのはブレーキ制御が自然なこと。ハイブリッドの場合、モーターによる回生と油圧ブレーキの複合となり、その制御技術は大変むずかしいのですが、さすがトヨタ。長年ハイブリッドを手掛けているだけあって、実に自然です。スポーティーでも街乗りでも実にコントローラブルです。

 ということで、唯さんは運転を楽しまれていると思っていたのですが「あの、視点が高すぎて酔ってきました……」と、慣れないSUVの視界にギブアップ。スポーツカー大好きの唯さん的に「私、車高が低いクルマじゃないとダメなのかな」というわけで、唯さん運転による取材は終了となりました。いそいそと助手席に座る唯さん。「あー、やっぱりこっちの方がいいですね」と満足げ。

この仕上がりで約300万円は安い!
さすがのカローラブランド

 カローラ クロスに不満がないわけではありません。でもどれも重箱の隅をつつくようなもので、いわゆる「木を見て森を見ず」みたいなもの。全体を通してみれば「これで300万円は安い!」というのが正直な感想でした。大衆車だからといって侮ってはいけません。その場にいた誰もが「カローラって凄いな」という心の声がダダ漏れしていたことを告白します。

モデル紹介――新 唯(あらた ゆい)

 栃木県出身10月5日生まれ。2020年に小林唯叶としてモデルデビュー。2020年シーズンのSUPER GT「マッハ車検GAL」をはじめ、SUPER FORMULA、スーパー耐久シリーズのレースクイーンとして活躍。2021年4月の芸能事務所プラチナム・プロダクションへの移籍に伴い新唯に改名。現在ファッションモデルとしての活動のほか、マルチタレントを目指し演技の勉強中。

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