GPUクーラーのパフォーマンスをチェック
ここからは「GeForce RTX 3050 StormX OC」の最も気になるポイントとなるシングルファンGPUクーラーの冷却性能と動作音を確認していこう。
「ファークライ6」をフルHD、最高+DXRで実際に1時間プレイした際のGPUコア温度(GPU Temperature)や、ホットスポット温度(GPU Hot Spot Temperature)、GPUコアクロック(GPU Clock)、GPUファンの回転数(GPU Fan1)を「HWiNFO64 Pro」で記録。プレイ中の最高値や、ゲームプレイ後半10分間の推移、平均をまとめている。
ゲーム中のGPUコアクロックはおおむね1942~1957MHzで推移し、GPUコア温度はホットスポットこそ最高80.6度を記録し、平均も75度台になったが、GPUコア温度は平均61.57度台と余裕のある温度になっている。それでいてファンの回転数は30~35%、1000~1200rpm台で、ビデオカード側面から30cm離れた位置で37.4dBAのPCケースに収めてしまえば、気にならないレベルになっている。
ファンの動作音を最低回転となる30%から10%刻みで確認すると、50%程度までなら40dBA前後だったので、このラインを超えないようにPCケースのエアフローを調節すればゲーミング中もビデオカードのファンの音が気になることはないだろう。
コンパクトゲーミングPC自作派注目の1枚
記事執筆時点では「GeForce RTX 3050 StormX OC」の実売価格はわからないが、情報筋によるとGeForce RTX 3050搭載ビデオカードは5万円台になる。上位GPUとなるGeForce RTX 3060のカード長170mmモデルは、現状6万8000円~7万3000円前後なので十分ありかも知れない。
なお、コンパクトなカジュアルゲーミングPCを自作するのに狙い目となる容積8Lのベアボーンが、まもなく登場する予定になっている。それがASRockの「DeskMeet B660」と「DeskMeet X300」だ。第12世代CoreとRyzen向けで、コンパクトながら最長200mmのビデオカードを搭載できる。まさに「GeForce RTX 3050 StormX OC」に最適なベアボーンといえる。

CES2022で発表されたASRock「DeskMeet」シリーズ

この連載の記事
-
第463回
デジタル
Ryzen 9 9950X3Dは順当進化。3D V-Cache搭載Ryzenの最強モデルだがクセありな部分はそのまま -
第462回
デジタル
RTX 5070の足を止めた「Radeon RX 9070 XT/ 9070」レビュー -
第461回
自作PC
新たな鉄板M.2 SSD筆頭候補確実! 約2年半ぶりに登場したWD_BLACK SN7100がスゴい! -
第460回
自作PC
Arc B570でもRTX 4060/RX 7600は超えられるのか? ゲーム10本で検証 -
第459回
自作PC
Arc B570が4万円台半ばで発売、性能はRTX 4060やRX 7600対抗の本命か【速報検証】 -
第458回
自作PC
Arc B580のRTX 4060/RX 7600超えは概ね本当、11本のゲームで検証してわかった予想以上の出来 -
第457回
自作PC
インテル新GPU、Arc B580の実力は?AI&動画エンコードは前世代より超強力に -
第456回
デジタル
「Ryzen 7 9800X3D」は高画質設定でも最強ゲーミングCPUであることに間違いはなかった -
第455回
デジタル
「Ryzen 7 9800X3D」が最強ゲーミングCPUであることを証明する -
第454回
デジタル
性能が最大50%引き上げられたSamsung製SSD「990 EVO Plus」は良コスパSSDの新星だ -
第453回
デジタル
性能も上がったが消費電力も増えた「Ryzen 7 9800X3D」最速レビュー、AI推論の処理速度は7800X3Dの約2倍! - この連載の一覧へ