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業界人の《ことば》から 第467回

ソニーが本腰入れるEV事業、VISION-Sは何をもたらすか

2021年01月17日 09時00分更新

文● 大河原克行 編集●ASCII

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 今回、新たに発表したSUV型プロトタイプ「VISION-S 02」は、従来の「VISION-S 01」と共通のEV/クラウドプラットフォームを採用し、安全性や快適性を追求。さらに、広い室内空間を用いたエンターテインメント体験の実現などにも取り組むことになる。

 具体的には、安心安全なモビリティを実現する「Safety」、人に近づき、共に成長する「Adaptability」、モビリティエンターテインメント空間の深化を目指す「Entertainment」の3点を、取り組むべき重点領域に位置づける。

3つの重点領域に取り組む

 Safetyでは、高感度、高精細、広ダイナミックレンジのCMOSイメージセンサーや、立体空間を3Dで正確に把握するLiDARなど、周囲360度に張り巡したセンサーにより、周辺環境の認識、把握をリアルタイムに行って、安全運転を支援するという。
 吉田会長兼社長CEOは、「VISION-S 02は、ソニー製のCMOSイメージセンサーなど、合計40個のセンサーで搭載し、安全を監視している」とする。

 また、緊急車両の走行など、周辺環境の状況を、車内でも的確に判断できるように車内の音響システムやHMIシステムと連携した直感的なドライバーインタラクションを提供。すべての人々に安心、安全を提供することを目的に、ソニーのセンサー技術と通信技術を用いて、より安全に、より快適なモビリティを実現するという。

 Adaptabilityにおいては、ToF方式距離画像センサーを用いて、ドライバー認証やパッセンジャーを見守るためのモニタリング機能を提供。直感的なクルマのインターフェースへの進化を目指して、ジェスチャーコマンドや音声コマンドに対応している。さらに、ユーザーの好みに合わせて、新たに車両のディスプレイテーマや加減速音を設定できる機能も提供するという。

 そのほか、5G通信による低遅延、大容量、高速のモバイル通信を用いて、車両とクラウドシステムを連携させ、車両設定やキー施錠、ユーザー設定を同期。OTA(Over the airによって、車両がアップデートするため、セキュリティ面やサービス機能を進化させたり、継続的な付加価値の提供が可能になるという。

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