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業界人の《ことば》から 第467回

ソニーが本腰入れるEV事業、VISION-Sは何をもたらすか

2021年01月17日 09時00分更新

文● 大河原克行 編集●ASCII

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SUVタイプのプロトタイプも発表

 今回のプレスカンファレンスでは、新たなフォームファクターとしてSUV型のプロトタイプ「VISION-S 02」を発表。最大7人乗車までを想定し、様々なライフスタイルへの対応を推進していく姿勢をみせたことも注目を集めた。

 ソニーグループは、2020年1月に開催したCES 2020で、EVのプロトタイプである「VISION-S 01」を発表している。

 このときには、モビリティにおける安心、安全、快適のほか、エンターテインメントを追求する取り組みのためのプロトタイプと位置づけ、量産することが目的ではなく、クルマの進化に対する貢献が目的としていた。

SUVのプロトタイプ「VISION-S 02」(左)と「VISION-S 01」

 その後、2020年12月には欧州でVISION-S 01の公道走行テストを開始し、車内外に搭載されたイメージング技術やセンシング技術、ヒューマンマシンインタフェース(HMI)システムなどを活用して、安全性やユーザーエクスペリエンスの検証を実施。2021年4月からは、5G走行試験を開始してきた経緯がある。

 また、VISION-Sを発表する以前にも、CESにおいては、クルマの安全性を高めるための「Safety Cocoon(セーフティコクーン)」を展示。様々なドライブシーンにおいて、クルマの周囲360度を検知して、早期に危険回避行動を支援し、安全性を高めるコンセプトを打ち出していた。

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