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週替わりギークス 第229回

お仕事悩み、一緒に考えます。#22

31歳。仕事と家事で忙しすぎて、自分の時間がとれません……

2022年01月15日 09時00分更新

文● 正能茉優

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働き方・仕事についてのお悩み、募集しています!

 「こんな働き方はもう嫌だ…」「働くことがなんだか楽しくない」。
 日々働いていると感じる、誰かにちょっと聞いてほしい、でも人には言いづらい仕事のお悩み。そんなお悩みを、一緒に考えます。

 お悩みの投稿はこちらから。ぜひ気軽にお悩みを書き込んでみてください!

今年こそいろいろ始めるぞ、と意気込むあなたへ。

 ASCII読者の皆さん、こんにちは!正能茉優です。
 今月も、パーソルキャリア株式会社の新規事業企画、ハピキラFACTORYの代表、そして慶應義塾大学大学院の特任助教と、3つのお仕事をしています。

 さて、この連載「お仕事悩み、一緒に考えます。」では、今月も、読者の皆さまからいただいたお仕事に関するお悩みについて、一緒に考えていきます。

 今月のテーマは、「何かを始めたい人の、時間の使い方」について。
 年末年始のタイミングに、2021年の反省をしたり、2022年の目標を立てたりした方も多いことでしょう。類に漏れず私も、目標を立てたばかりですが、今日はそんなタイミングにぴったりのお便りをご紹介したいと思います。

時間をどう使ったら、いろいろ始められるの?

 まゆさん、はじめまして。
 私は今年で社会人9年目になる、まゆさんと同世代の会社員です。

 今の会社は1社目で、それなりに楽しく働いているのですが、大学の同期が転職をしたり、会社の後輩に子どもが生まれたり、年の近い妹が副業を始めたりする様子を見て、仕事以外のことも何か始めてみたいなと思うようになりました。

 でも、自分の平日のスケジュールを考えると、仕事と衣食住に手いっぱいで、他に何かをできる気がしません。

 かなり漠然とした相談なのですが、まゆさんは、平日の時間をどのように使って、いろいろなお仕事をやられているのですか?

 他の仕事、転職活動、はたまた趣味やライフイベント……何を始めるにせよ、時間の使い方にイメージが湧かなかったので、まゆさんの実際の平日のスケジュールとともに、考え方のコツを教えてもらえるとうれしいです。
 (ナナさん・31歳・会社員)

仕事と衣食住で手一杯なドタバタの毎日、ちなみに私もです(苦笑)

 ナナさん、こんにちは。お便りありがとうございます!

 「仕事と衣食住に手いっぱいな毎日」、本当にそうですよね。
 私もランチを食べる時間が取れなかったり、考える仕事に十分な時間を取れなかったり。なんなら最近は、着替えることすらできずにベッドで寝てしまったりする日すらあります。
 なので、「時間を上手に使えています!」という人の話ではなく、「どうにかいろいろ回しています……」という人の話として、もし良かったら参考にしてください。

 という前提のもとで、まず、私の24時間×平日5日の120時間ですが、12月はこんな感じの使い方をしていました。

睡眠 35時間
お風呂・歯磨きなど 5時間
会社員の仕事 50時間
自分の会社の仕事 7時間
大学院の仕事 3時間
会食とその移動 20時間
自分の時間 ほぼなし(1人になりたい…)

 まず何より、継続的に活動し続けるには、健康一番なので、体に負担はかけすぎない主義です。なので、何よりもまず、睡眠時間とお風呂に入る時間を確保します。(笑)
 (ちなみに私は、1日7時間は寝たいし、1時間はお風呂に入りたい派です)

 そして、仕事でパソコンをカタカタやっているのは、1日12時間程度。
 副業・パラレルキャリアと言いますが、仕事に当てる時間の絶対量は年間ほぼ変化がなく、この12時間の中で、「会社員:自分の会社:大学院」の比率がその時々で変わっていくイメージです。

 もともとは「会社員:自分の会社:大学院」=45時間:10時間:5時間くらいが心地よいタイプなのですが、この10月から会社員の仕事での役割が変わり、会社員の仕事に比重が少し大きくかかるようになりました。だからと言って、「嫌だから、この瞬間やめたい」ということは決してないですが、今の比率は私にとってサステナブルな時間の使い方ではないので、会社員の仕事の体制を整えて、春に向けて、会社員以外の仕事に使える時間を増やしていきたいと思っています。

 また、年末年始は「忘年会・新年会」という名の会食が多く、久々に会う人たちとおいしいものを食べられるのはうれしいものの、それでも自分の時間が欲しいなという気持ちもありました。
 ただ、これは毎年の風物詩でもあるので、楽しみながら、この1ヵ月だけは踏ん張るようにしています。

時間をどう使うか=人生をどう使うか

 以上が私の最近の時間の使い方なのですが、私は、この「時間の使い方」の積み重ねがすなわち「人生の使い方」になると考えています。

 だからこそ、常に「自分は、なんのために、どんな人生の使い方をしたいのか?」を考え、「人生配分表」と呼んでいる表をつくっては「果たして、本当にこれが心地よいのか?」と数ヵ月に一度振り返っているのです。

 たとえば、2021年12月の私の、人生配分表(平日版)はこんな感じ。

健康 33% 睡眠 29%
お風呂・歯磨きなど 4%
仕事 50% 会社員の仕事 42%
自分の会社の仕事 6%
大学院の仕事 2%
チャンスづくり 17% 会食とその移動 17%
自分のための時間 0% 自分のための時間 0%

 こうして見ると、上に書いたような事情はあるものの、自分のための時間が少ないのが切ない。本を読んだり、好きな映画を見たりしたい…!

 ということで2022年度の私が目指す、人生配分表(平日版)はこんな感じです。

健康 35%(+2%) 睡眠 29%
お風呂・歯磨きなど 6%(+2%)
仕事 50% 会社員の仕事 38%(−4%)
自分の会社の仕事 8%(+2%)
大学院の仕事 4%(+2%)
チャンスづくり 10%(−7%) 会食とその移動 10%(−7%)
自分のための時間 5%(+5%) 自分のための時間 5%(+5%)

 仕事の時間の配分を変えたいのと、もう少しゆっくりお風呂に入るなど自分のために時間を使える平日になったらいいなあ。

 ちなみに人生配分表(休日版)に関しては、仕事は10%程度に抑えて、家族や友人との時間をたっぷりとったり、自分の好きな食べ物をつくったりして、過ごしています。

 ナナさんのように、「何に時間を使っているのかわからないけど、なんだか手いっぱい」という方は、まず、こうした人生配分表をつくってみてはいかがでしょうか?
 これが正解の使い方!ということはないのですが、「自分は今どう人生を使っていて、本当はどう人生を使いたいのか?」がわかることがすなわち、仕事以外のことにも時間を使える平日になるための第一歩であると私は考えています。

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