フロントメッシュでエアフロー強化、“映える”コンパクトATXケース「XPG STARKER AIR」レビュー
提供: エイデータテクノロジージャパン
ADATAのゲーミングブランド「XPG」から登場したPCケース「XPG STARKER AIR」は、ATXフォームファクターを採用したミドルクラスのモデルだ。
すでに登場している「XPG STARKER」(「ミドルクラスのゲーミングPCにマッチ! 基本とトレンドをしっかり押さえた高コスパなATXタワーケース「XPG STARKER」」)のバリエーションモデルで、奥行きの短いコンパクトなボディー、強化ガラスのサイドパネル、アドレッサブルRGB LED、グラフィックスボードの垂直搭載などの仕様は継承しつつ、メッシュ仕様の新デザインのフロントマスクを導入することでエアフローを強化。見た目もより派手なイメージとなっている。これから実機でその内容をチェックしていこう。
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奥行き400mmのコンパクトサイズでデスクの下でも邪魔になりにくい!
XPG STARKER AIRの本体サイズは215(W)×400(D)×450mm(H)。ATXフォームファクターのPCケースとしては奥行きが短く、スマートなフォルムが特徴的。以下の表はXPG STARKER AIRの仕様。拡張性などはオリジナルのXPG STARKERと共通だ。
「XPG STARKER AIR」の主なスペック | |
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サイズ | 215(W)×400(D)×465(H)mm |
カラー | ブラック、ホワイト |
シャシー素材 | SPCC |
サイドパネル | 4mm 強化ガラス |
対応フォームファクター | ATX、MicroATX、Mini-ITX |
拡張スロット数 | 7スロット(水平時)、4スロット(垂直時) |
ストレージベイ | 3.5/2.5インチ兼用×2、 3.5インチ×1、2.5インチ×1 |
標準搭載ファン | フロント:120mm×2(XPG VENTO 120) リア:120mm×1(XPG VENTO ARGB 120) |
搭載可能ファン | フロント:140mm×2/120mm×3、 トップ:140mm/120mm×2、リア:120mm×1 |
搭載可能ラジエーター | フロント:360/280/240mm、 トップ:280/240/120mm、リア:120mm |
CPUクーラー高 | 165mm |
拡張ボード長 | 350mm(縦置き時340mm) |
電源ユニット | 160mm |
裏面配線幅 | 22.6mm |
前面端子/ボタン | USB3.2 Gen1 Type-Aポート×2 マイク/ヘッドフォン端子×1、電源ボタン、ARGB制御 |
シャシー素材はSPCC(一般的な鋼板)で、左サイドパネルは強化ガラスを採用。内部のパーツが見える仕様となっている。強化ガラスは4mmと肉厚でずっしりとした重みがあって剛性感も高い。
実用十分な拡張性を持っており、グラボ縦配置も可能にも対応
奥行きが短いのは、最近では利用頻度が下がっているフロント側のドライブベイを省いた割り切った仕様になっている点が大きい。そのため、3.5インチ/2.5インチストレージの搭載数は最大3基ずつ(うち1基は相互に排他)と少なめではあるのだが、メインストレージのフォームファクターはすでにM.2が主流であり、一般的な用途では実用上は十分と言えるだろう。
また、極端な大型パーツには対応しないものの、大抵のシステムには対応できるクリアランスを確保しており、CPUクーラーは全高165mmまで、ビデオカードは全長350mmまで対応する。
ビデオカードは縦配置も可能(長さ340mmまで対応)で、強化ガラス越しにGPUクーラーのデザイン、イルミネーションなどをしっかり見せることができる。
電源ユニットは奥行き160mmまでだが、その奥側に3.5インチ/2.5インチ兼用ベイがある位置関係となっている。ストレージ類をフルに搭載するならば、140mmまでのモジュラー式が無難だろうが、このベイを使わないのであれば事実上無制限で搭載できる。
通気性の高いメッシュ仕様でしっかり冷やせる! ホコリ対策も万全
フロントマスクとトップは全面メッシュ仕様。電源部や背面部、拡張スロットのブラケットにも通気口が多数あり、通気性を最大限に確保している。
メッシュ仕様となると気になるのがホコリ、粉塵の侵入だが、そのあたりの配慮も万全だ。フロントマスクはマグネット式で簡単に外すことができ、着脱式のメッシュフィルターにすぐにアクセスできる。また、トップとボトムにもマグネット式の着脱式メッシュフィルターを装着。簡単にメンテナンスができ、常に清潔かつ良好な通気性を保つことができる。