1インチセンサーの弱点は継続的に進化中
Leitz Phone 1では1インチのセンサーを搭載している。1インチセンサーは通常、ソニーがデジカメ「RXシリーズ」などで採用するなど、主にデジカメ向けに用いられている。部品が大きいため、スマートフォンのサイズに収まらないものなのだが、ライカの「ズミクロンレンズ」を採用し、レンズ部分を小さくすることとで、なんとか1インチセンサーを内蔵することができた。
フロリアン・ヴァイラー博士は「1インチセンサーを載せた意味合いは大きい。コンパクトカメラと同じサイズであり、スマホでは最大となる。ライカではコンパクトカメラの経験があり、扱うのには慣れていた。1インチセンサーを使うことで、高品質な画像が撮れることはわかっている。高品質レンズで、いい絵作りができるようになる」と胸を張る。
確かに実際に撮影してみると、スマートフォンとは思えないような高精細な写真が撮れてしまう。風景、人物など、素人が撮影してもプロ並みの写真が撮れてしまう感覚がある。
ただ、一方で、オートフォーカスやシャッタースピードが遅かったり、接写が苦手という弱点も垣間見える。1インチセンサーを載せたデメリットが出ているのだ。そのあたりはライカとシャープも把握しており、ソフトウェア改善で、日増しに使い勝手が良くなっている印象だ。
「確かに大きなセンサーを搭載すると、強力なアクチュエーターも必要で、シャッタースピードが遅くなってしまう。また、絞り値が1.9であり、ぼかし効果が出るものの、シャッタースピードが遅くなる。最高品質の画像を目指しており、必ずしもスピードは重視してはいないが、継続的な進化を続けている」(ヴァイラー博士)

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