1インチセンサーの弱点は継続的に進化中
Leitz Phone 1では1インチのセンサーを搭載している。1インチセンサーは通常、ソニーがデジカメ「RXシリーズ」などで採用するなど、主にデジカメ向けに用いられている。部品が大きいため、スマートフォンのサイズに収まらないものなのだが、ライカの「ズミクロンレンズ」を採用し、レンズ部分を小さくすることとで、なんとか1インチセンサーを内蔵することができた。
フロリアン・ヴァイラー博士は「1インチセンサーを載せた意味合いは大きい。コンパクトカメラと同じサイズであり、スマホでは最大となる。ライカではコンパクトカメラの経験があり、扱うのには慣れていた。1インチセンサーを使うことで、高品質な画像が撮れることはわかっている。高品質レンズで、いい絵作りができるようになる」と胸を張る。
確かに実際に撮影してみると、スマートフォンとは思えないような高精細な写真が撮れてしまう。風景、人物など、素人が撮影してもプロ並みの写真が撮れてしまう感覚がある。
ただ、一方で、オートフォーカスやシャッタースピードが遅かったり、接写が苦手という弱点も垣間見える。1インチセンサーを載せたデメリットが出ているのだ。そのあたりはライカとシャープも把握しており、ソフトウェア改善で、日増しに使い勝手が良くなっている印象だ。
「確かに大きなセンサーを搭載すると、強力なアクチュエーターも必要で、シャッタースピードが遅くなってしまう。また、絞り値が1.9であり、ぼかし効果が出るものの、シャッタースピードが遅くなる。最高品質の画像を目指しており、必ずしもスピードは重視してはいないが、継続的な進化を続けている」(ヴァイラー博士)

この連載の記事
-
第227回
トピックス
アップル「iPhone 16e」少々高いが、AIデビューに最適 -
第226回
トピックス
アップル「iPhone 16e」早くも“月1円” キャリア春商戦の本命機種に -
第225回
トピックス
KDDI、データ使い放題プランで「スターリンク無料」に期待 -
第224回
AI
孫正義会長がAIの“水晶玉”に見た、iPhone独占販売に近い「勝ちパターン」 -
第223回
トピックス
サムスン「Galaxy」ついにソフトバンク入り 音声版「消しゴム」機能に驚いた -
第222回
トピックス
携帯キャリア「30GBの壁」めぐる争い -
第221回
トピックス
子どものスマホ料金プラン オススメは【専門家が解説】 -
第219回
トピックス
「ドコモ銀行」どう実現? 住信SBIネット銀買収の観測も -
第218回
トピックス
みずほ、楽天に助け船 ドコモは三菱UFJとタッグの可能性も -
第218回
トピックス
なぜグーグル「Pixel」はカメラが横並びなのか -
第217回
トピックス
シャオミ台数急増 理由は安くても品質に自信大 - この連載の一覧へ