日本で成功しているメーカーと組みたかった
ライカがスマートフォンに参入するにあたり、自社で筐体をゼロから企画、設計したわけではない。パートナーとして日本のシャープとタッグを組んだ。今回、発売されたLeitz Phone 1はシャープ・AQUOS R6をベースに開発されたものとなっている。
世界でも様々なスマートフォンメーカーが存在するなか、なぜシャープを選んだのか。
「自社ブランドのスマートフォンを出すにあたり、市場としてはまずは日本を選んだ。日本でやるのならば、日本で成功しているメーカーと組みたかった。同じような企業文化を持ち、シャープは日本のAndroidスマートフォンメーカーではナンバーワンの地位を確立している。微細なエンジニアリングがあり、ブランドやデザインにもこだわりがあり、我々の哲学を理解してくれる。製品化を一緒に進める上で良いパートナーシップが構築できると考えた」(ツイ氏)。
ただ、ライカとシャープだけで、スマートフォンを作り、販売するのには無理がある。やはり、キャリアという、きっちりと売ってくれる販路を確保しておく必要があるが、今回はそもそもライカとソフトバンクとの関係があったことも大きかったようだ。
ツイ氏は「スマートフォンは単に製品を作って出せばいいというものでもない。キャリアとの関係性が重要になってくる。日本ではありがたいことにソフトバンクとタッグを組めた。ライカとしては日本市場にフォーカスしており、ソフトバンクとシャープとのコラボレーションがベストであった」という。
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