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グツグツ熱々な辛さを選ぶか? とき卵でマイルドにいくか? 武蔵野・多摩の辛旨なラーメンを食べられるお店 後編【ZATSUのオスス麺 in 武蔵野・多摩】第76回

2021年10月18日 12時00分更新

文● ZATSU 編集● ラーメンWalker

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 「激辛」まではいかないけれど、辛くてウマイ「辛旨ラーメン」が食べられる武蔵野・多摩地区のラーメン店を2週に渡って紹介していますが、後編となる今回は今年オープンしたお店やメジャーなお店を集めてみました!

 先週公開された前編と併せて読んでいただければ、より楽しめますので、これからの寒い季節に食べ歩くラーメンの参考にしてもらえればと思います。

【Re:唐唐郎(ととろう)@八王子】

 中目黒で “昼しかやらない旨辛味噌らー麺専門店” として営業されていた「唐唐郎」が「Re:唐唐郎」と屋号を変え、今年7月にJR中央線・八王子駅の北口から徒歩5分ほどの所に移転オープンしました。

オススメの辛旨な一杯!「唐唐郎らーめん(デカ)」

 豚骨や鶏などの動物系を主体に、野菜や甘海老などを合わせた濃厚な辛味噌味のドロドロスープ。超濃厚でありながら油っこさのない仕上がりで、海老の芳ばしい風味と味噌の味とが合致し、そこに強すぎない程度に効かせた辛味が合わさった、辛味と甘味が引き立て合ったバランスの良い「辛甘」な一杯!

 辛さの単位は、基本の「デカ」の他に「ヘクト」「キロ」「メガ」「ギガ」「テラ」の6段階が用意され、最高単位の「テラ」に至っては契約書への署名が必要な程の激辛になっているとのことです。

【自家製麺 ニューカッパ@小作】

 福生の超人気店「カッパ64」の系列店として、昨年2月にJR青梅線・小作駅から徒歩3分ほどの所で開業。そしてつい先日の10月5日、そこから数十メートルほど離れた場所に移転オープンしました。

 「カッパ」グループと言えば「とまとらーめん」が有名でどの店舗で食べることが出来ますが、各店舗でしか食べられないオリジナルのラーメンもあるのがファンの心をくすぐります。

オススメの辛旨な一杯!「麻辣好麺」

 この店舗のオリジナルラーメン「麻辣好麺(マーラーハオミェン)」は、合わせ味噌の芳醇な香りと味わいにピーナッツバター系の甘味と旨味がたっぷり感じられる奥深いスープ。そこにヒリヒリした強めの辛味と軽い痺れ感、スパイシーな風味やナッツのコクなども合わさり、担々麺と味噌ラーメンが合わさったようなオリジナリティ溢れる一杯!

【キッチン 男の晩ごはん@東小金井】

 「吉祥寺武蔵家」の別館としてオープンした後に、三鷹にて「キッチン 男の晩ごはん」として営業されていましたが、今年6月にJR中央線・東小金井駅から徒歩3分ほどの所に移転オープンしたお店。

 ボリュームたっぷりの多種多様な定食類が揃えられ、店名は「男の晩ごはん」ですが男女問わず昼も夜も楽しめます。

オススメの辛旨な一杯!「スタミナ野郎 燃えよドラゴン」

 「スタミナ野郎 燃えよドラゴン」は、陶板鍋に入ってグツグツと煮立った汁気多めの「油そば」。

 ドロッとした高い粘度を持ったタレは濃厚なコクと濃いめの味わいで、見た目の通り超熱々で辛いです!

 熱さのせいもあるかもしれませんが、今回紹介する中でもかなり刺激的な辛さを持ったもので、担々麺と麻婆豆腐を合わせたような味わいとスパイシーな風味が楽しめます!

 ライスや玉子もセットになっているので、玉子で円やかに味変したり、ライスで箸休めしながら食べるのがオススメ。

【ラーメン大山家@武蔵境・昭島】

 JR中央線・武蔵境駅から徒歩15分ほどの所にある「ラーメン大山家」。

 1997年オープンで、「家系」でありながらそれまでの家系ラーメンとは違ったスタイルの「とき卵」を使用する事で新たなジャンルを打ち出した名店。

 JR青梅線・昭島駅から徒歩5分ほどの所に支店もあり、武蔵境の本店と同じメニューを楽しむことが出来ます。

オススメの辛旨な一杯!「赤いとき卵ラーメン」

 武蔵野・多摩地区の家系ラーメンの中でも屈指の濃度を誇る豚骨スープに甘めの醤油ダレが合わさり、表面には特製ラー油と粗挽きの唐辛子がたっぷりかけられた「赤いとき卵ラーメン」。

 真っ赤な見た目の通り当然しっかりした辛味はあるものの、辛味の強さよりも芳ばしい風味の良さが主役となった食欲をそそるものとなっていて、さらに大山家の代名詞「とき卵」による円やかな味わいが加わることで「辛さ」と「旨さ」が両立した一杯!

【麺創研 紅(くれない)@府中・国分寺】

 京王線・府中駅から徒歩3分の所に本店、JR中央線・国分寺駅から徒歩5分ほどの所に支店を構える「麺創研 紅」。

 2010年7月のオープン以来、10年以上に渡り「辛味噌ラーメン」の名店として愛されているお店。

オススメの辛旨な一杯!「紅らーめん」

 豚骨や鶏などを12時間強火で炊き出したという濃厚な出汁に、熟成味噌を主体として数種類のスパイスを独自にブレンドした、旨味と甘味を強く感じるスープ。そこに自家製ラー油が合わさる事で、強い辛味やニンニクのパンチが効いたジャンクさのある味わいに!

 7種類の太さを持った平打ちの乱切り麺が合わさった一杯は、ここでしか食べられない逸品!

【蒙古タンメン中本@立川・吉祥寺・秋津ほか】

 「辛旨」の代名詞とも言える名店で、ラーメン好きならずとも一度は耳にした事があるであろうお店「蒙古タンメン中本」。

 武蔵野・多摩エリアでは、JR立川駅から徒歩5分の所に「立川店」、JR吉祥寺駅から徒歩5分の所に「吉祥寺店」、西武池袋線・秋津駅からすぐの所に「秋津店」を構えていて、他にも色々な所で食べることが出来ます。

オススメの【激辛】な一杯!「北極やさいシャキシャキ」+「背脂」トッピング

 「北極」という名の激辛ラーメンを聞いた事があると思いますが、その「北極」がベースとなったこの一杯はこれまで紹介したものとは違い…… 激辛です!

 激辛好きな人の間では「北極10倍」なんていう辛さを普通に食べるようですが、私のような一般人からするとこの「北極」は間違いなく激辛のトップクラスです。これまで紹介した「辛旨な一杯」では物足りないという方だけ食べてみてください!

 実は私が「蒙古タンメン中本」で食べたメニューのなかで一番美味しいと思ったのがこの「北極やさいシャキシャキ」+「背脂」トッピングだったので、激辛ながらもこのメニューをチョイスしました。

 野菜の旨味が溶け込んだ味噌スープに、特製の唐辛子がたっぷり入ってドロリとした粘度の高さがあり、勢い良く啜ろうものならむせてしまうほど!

 激辛だけど辛味の分だけ甘味と旨味もアップしているような感覚があり、背脂のコッテリ感やコクにニンニクの風味も合わさって病み付きになる味わい!

 通常の「北極やさい」には煮込まれた野菜がのっていますが、この「北極やさいシャキシャキ」には炒め野菜がのっているので、「タンメン」らしいシャキシャキ感を満喫できます。激辛ではあるけれど通常の「北極」よりも食べやすく、より「辛旨」を楽しめると思います!

「蒙古タンメン中本」では、各メニューに0~10まで辛さの指標が付けられているので、無理はせずに徐々に段階を上げていくのが良いと思います。


 今回の特集は、「中本」以外に関しては辛いのが苦手でなければ美味しく食べられるレベルの辛さのラーメンを集めました。

 肌寒い日が増えてきたこの季節に「辛旨ラーメン」を食べて、ポカポカと身体を温めながら美味しさを堪能してください!

※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策により、営業日・営業時間・営業形態などが変更になる場合があります。詳しくは各店舗にご確認ください。

ZATSU

2006年に開設したブログ「ZATSUのラーメン」の管理人。武蔵野・多摩地区を中心にしたラーメン食べ歩きを始めて15年以上。現在は年間400〜500杯程度を食べ、新店コレクターでありながらも老舗店やリピートするお店も多数あり。チェーン店からファミレス、カップ麺までも愛する真性の「ラーメン好き」で、基本的に何でも美味しく食べられる幸せ者。「自分の好みのラーメンを見つけて欲しい」と言う思いをモットーに色々なラーメンを紹介していきます。

本人ブログ(https://zatsu-ke.blog.jp/

本人Twitter @zatsu_ke

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