スーパーアプリ競争は4キャリア以外にも
コード決済は急成長しているとはいえ、キャッシュレス決済で大きな割合を占めるクレジット決済に比べればまだ小さなものです。それでも各社がコード決済にこだわる理由として、「アプリを開いてもらえる」ことが大きいといえます。
支払いのためにアプリを開くとキャンペーンやクーポン、口コミなど多くの情報が表示され、そこで利用者に何を見せるかは事業者がコントロールできます。ミニアプリでは、既存アプリのアップデートという形で新機能を追加することもできます。
この「スーパーアプリ」をスマホのホーム画面に置き、何度も開いてもらう方法を各社は模索しています。最近、実店舗でアプリを開くとポイントがもらえる「楽天チェック」を楽天ペイのアプリから呼び出せるようになったのは、その代表的な例といえるでしょう。
携帯キャリアとは違う視点で、スーパーアプリに取り組む企業も出てきました。9月1日にはイオンが「iAEON」アプリをリリースし、新たに開始するコード決済のイオンペイ、「イオン銀行」など各種サービスの統合を狙っています。
実際のアプリを見てみるとまだ完成度を高める余地はありそうですが、方向性はトレンドに乗っており、今後は電子マネー「WAON」のApple Pay対応も予定されています。4キャリア以外のスーパーアプリの可能性として注目したい存在です。
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