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Riiiverが使いやすい!新スマートウォッチ「CITIZEN CONNECTED Eco-Drive W770」レビュー

2021年07月28日 09時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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「R」のアイコンをタップするとRiiiverのメインメニューに入る。時計のモードを「L-TM」にセットしてリュウズを押し込むと、左側地球儀のアイコンのメニューから世界のローカルタイムに設定を変更できる

W770専用アプリでIoTプラットフォームを使いこなす

 先述した通り、W770とW510が使えるRiiiverのサービスの仕組みはほぼ共通だが、W510では「CITIZEN Eco-Drive W510」、W770では「CITIZEN Eco-Drive W770」をという具合に、iiideaを「使う」ためのアプリが、それぞれの機種ごとに分かれている。どちらもiOS/Androidの両プラットフォームに対応する。今回筆者はAndroid版アプリをGoogle Pixel 5に入れて試した。

 W770アプリの画面は全体にトーンがダークでシンプルなデザインとしている。ホーム画面に並ぶメニューのセンターにある「R」のアイコンがRiiiverへのリンクだ。

 Riiiverのメニュー内には、5つの項目が並ぶ。トップの「通知」では、ペアリングしているスマホからウォッチに通知を届けたいアプリを選ぶ。ここに並んでいないものはRiiiverのメニューから「iiideaを追加する」をタップして、iiidea Storeから必要なものをダウンロード・追加する仕組みだ。

 W770では上下のサイドボタンを「同時押し」するか、または「りゅうず引き戻し」の操作に1件ずつ任意のiiideaをセットできる。W510ではアプリからよく使う最大3件のiiideaを選び、ウォッチのiiidea用ダイヤルで発動させたいiiideaを選んでから、トリガーとなるサイドボタンを押して使う仕様になる。W770は2種類のトリガーがiiideaの起動と直結しているため、初めてRiiiverのサービスを使う方には、より直感的に操作が飲み込めると思う。

上下ボタンの同時押し操作で「紫外線通知」のiiideaを起動。ビープ音と、動画からはわかりにくいと思うが時計の振動、針が指し示す位置によりiiideaが動いたことと、出力値の情報が参照できる

 もうひとつのシチズン公式アプリである「Riiiver」から、iiideaを構成する“ピース”を組み合わせてユーザーオリジナルの「マイiiidea」が作れる。W770アプリの「iiideaを追加する」をタップ後、右上にある「3本線のアイコン」を選択すると「マイiiidea」にアクセスできる。「自作したiiidea」からダウンロードして、W770アプリから2種類のトリガーにセットする。

マイiiideaのリストにユーザーが作ったiiideaが並ぶ

 リストに並ぶiiideaの右端、3つの点が縦に並ぶ「設定アイコン」をタップすると、各iiideaの詳細設定に入る。ここでiiideaの実行条件や、操作が完了した時に時計を鳴らしたり、本体を振動させる回数、時計の秒針が指し示す位置を決めておけば、「どのiiideaが実行されたのか」が瞬時に把握できる。

iiideaによる通知は音、振動、針の位置など細かくカスタマイズができる

 アプリのRiiiverメニューのトップに戻ると、リストの下方に「その他のiiidea」という項目が並んでいる。開くと中には「座りっぱなし防止アラーム」と「振動アラーム」というふたつの“アラーム系iiidea”がある。シチズンがW770向けに提案する実用性の高い、エッセンシャルなiiideaが今後ここに追加されていくのかもしれない。

その他のiiideaには汎用性の高いふたつの項目が並んでいる

W770はRiiiver入門にも最適なスマートウォッチ

 CITIZEN CONNECTED Eco-Drive W770は、Bluetoothでスマホと連動するスマートウォッチの基本的な機能をEco-Drive Bluetoothから継承しつつ、シチズン独自のIoTプラットフォームRiiiverの革新性をスムーズに実感できるよう、独自開発のアプリを含めて見事な融合を果たしている。

 アナログ時計としてスタンダードな使い方ができて、Riiiverの操作もユーザーフレンドリー。かつプレミアムなルックスにも磨きをかけたCITIZEN Smart Watchのニューフェイスを歓迎したい。これから初めてRiiiverの世界を体験してみたいと考えている方にベストな入門機としてプッシュしたいと思う。

 

※この記事に使用した機器
・スマートウォッチ:CITIZEN CONNECTED Eco-Drive W770(BZ1050-56W)
・スマートフォン:グーグル Pixel 5 (Android 11)
・Android版 CITIZEN Eco-Drive W770 アプリ:2.2.247
・Android版 Riiiver アプリ:1.4.1

 

筆者紹介――山本 敦
 オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。

 

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