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鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第36回

冷却性能の要はファンにあり! 人気の高級ファン4モデルをチェック ~夏に備えたPC冷却ガイド~

2021年07月05日 13時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII

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いくつもの役柄をこなすPCケースファン

 CPUクーラーや水冷ラジエーターの放熱効果を高めたり、PCケースの吸排気のバランスを整えることで、各パーツの冷却性能をアップさせる定番用途に加え、ここ数年はPCを鮮やかに彩るLEDライティングアイテムとして定着しているPCケースファン。

RGB LEDを備えず、風量や静圧、静音性、耐久性といったケースファン本来のスペックに重きを置いた高級ファン

 用途とともに製品も非常に豊富で、下調べなしに店頭で選ぶには目移りすること確実だが、エアフロー・冷却強化という使い方のなかで、ショップスタッフの多くが挙げるのが、1基あたり2000円~4000円前後する高級ファンと呼ばれる製品になる。

 そこで、定番・売れ筋の高級ファンを4モデル厳選。その特徴とともに、回転数ごとの騒音値など、実際に使ってみないと分からないポイントをチェックしていこう。

スペックの見方

 4モデルの紹介の前に、まずはケースファンのスペックに関して、軽く予習しておこう。数あるファンのスペックのなかで、とくに重要なのは“回転数(rpm)”、冷却性に影響する“風量(CFMまたはm3/min)”と“静圧(mm H2O)”、耐久性や駆動音に影響する“軸受”になる。

ズラリと並ぶケースファンのスペック。製品ごとに異なるので、しっかりチェックしたい

 回転数はそのままの意味で、回転数が高速になるほど、風量や静圧といった数値は高くなると思って良いが、同時に駆動音も上昇する傾向にある。

 風量も読んだままで、ファンが生み出す風の流れの量になる。単位はフィート法のCFMと、メートル法のm3/minがあり、それぞれの換算式はCFM=m3/h÷1.699、m3/h=CFM×1.699で、値が大きいほど風量が多くなる。

 続いては、その字面から若干わかりづらいが、「CPUクーラー向きの高静圧モデル」など、よく目にする静圧だ。風量と同じく、ファンの大事な要素で、風を送り出す力になる。

 静圧の値が大きいほど抵抗を押しのけて風を送れるため、放熱の要となるヒートシンクフィンを備えるCPUクーラーやラジエーターと組み合わせるファンを選ぶ際に、まず確認したいスペックになる。フィンピッチの細かいラジエーターと、静圧が低いファンを組み合わせると、風の抜けが悪くなり、冷却効率が落ちてしまうこともある。

 最後の軸受は、主に以下の4種類があり、それぞれ特徴があるのでしっかりとマスターしておこう。

軸受の種類
スリーブベアリング 軸受けは油を含んだ金属で構成されている。回転時は軸(シャフト部)に油がしみ出し、滑らかに回転する。低コストで高い静音性を実現できるが耐久性は低く、高温環境に弱い。
ボールベアリング
(デュアルボールベアリング)
2つのボールベアリングで軸を支え、安定した回転を実現する。軸のブレが少なく、高耐久で高温やほこりの多い環境でも性能を発揮する。
流体軸受 軸受周辺に、油などの流体を使用することで軸受の振動を抑える。高い静音性と耐久性を実現できるためケースファンの主流で、メーカーごとに独自に開発されている。
磁気浮上ベアリング Corsairなど、一部のファンが採用する軸受で、摩擦のない非接触のため、高い静音性と耐久性を実現している。

軸受自体の大きさも製品で異なり、耐久性などに関係している

現在主流となる4ピンコネクターを採用し、細かに回転数制御が可能なPWM制御に加え、昔ながらの3ピンDC制御といった制御方式もある

 そのほかのスペックなど、より詳細にケースファンのスペックについて知りたいユーザーは、オリオスペックが配信している「OLIO.SPEC de 生配信 Second Season」の「第54回 PCファンの選び方ガイド」が、役立つのでおすすめ。ケースファンのスペックに関してや、業界裏話などを聞ける。

毎週、動画を生配信しているオリオスペック。YouTubeチャンネルは、https://www.youtube.com/user/OLIOSPEC

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