PCパーツショップスタッフ推し&旬のPCパーツを使ったPC自作構成を紹介する連載記事「組みたい自作PC構成まるわかり!!」の取材時に、ショップスタッフから提案されることが多いのが、PCケースファンの追加だ。
最近はRGB LEDファンを追加して、PCをより鮮やかに彩ることもあるが、メインの目的は当然PCケースの吸排気のバランスを整えることでの冷却性向上にある。
自作PCの構成相談を受けるとともに、数多くの組み立て依頼を受け、さまざまなPCケースを使ったPCで動作チェックを行なっているTSUKUMO eX.6階スタッフによると、PCケースによっては必須との声もあり、CPUだけでなく、パフォーマンスアップとともに発熱量が増加しているビデオカードのGPU温度にも影響するという。
そこで筆者も愛用しており、高い静音性と冷却性を備えている人気ミドルタワーPCケースのFractal Design「Define 7」で、その影響を試してみることにした。
Define 7は、回転数1000rpmの3ピンDCファン「Dynamic X2 GP-14」をフロントに2基、リアに1基搭載しており、デフォルトでも冷却性に不安はないが、吸排気のバランスを考えると排気を強化することで冷却効率の向上を見込める。
トップパネルをエアフロー重視タイプに変更してファンを追加することもできるが、高い密閉性で高静音を実現するDefine 7のメリットを損なわないように、リア排気ファンを交換、強化することにした。
その性能に文句なしのnoctua製ファンに交換
交換用に選んだ140mmファンは、多くのPCケースの内部カラーとマッチしないグレーカラーなのがネックだが、風量や静音性、耐久性に定評のあるnoctua製ファンの廉価モデル「redux」シリーズのなかから、「NF-P14s redux-1500 PWM」をチョイスした。
NF-P14s redux-1500 PWMの回転数は450~1500rpmで、Define 7標準装備の「Dynamic X2 GP-14」からは騒音値が18.9dBAから最大25.8dBAにアップするが、風量は68.4CFMから最大で78.69CFMに増加する。最大回転時は騒音値がアップしてしまうが、PWM制御で最小限の騒音値アップになるのを期待したいところだ。