Slackは6月15日、「ポストコロナの世界で人材獲得競争に勝つには」と題したブログを公開した。世界の労働者の意識調査を行なったもので、今後ナレッジワーカーはワークスタイルとしてオフィスを選ぶのかリモートを続けたいと考えているのかが分かる。
Slack Technologies, Inc.が立ち上げたコンソーシアム「Future Forum」による調査「リモートでの従業員体験レポート」の第3版にあたり、全世界のナレッジワーカー1万人以上のデータを元にしている。パンデミック発生から15ヵ月が経過し、リモートワークが続くなかで企業従業員は今後どのような働き方を選ぶのかを意識調査している。
ナレッジワーカーにとって、柔軟性を重視していることは明確に表れており、93%が働く時間の柔軟性、76%が場所の柔軟性を求めているという。とくにスケジュールの柔軟性は、場所の柔軟性以上に生産性を向上させてストレスを軽減することがわかったという。80%以上のナレッジワーカーが同僚や顧客との連携、対面会議、仲間意識の醸成などにおいて、顔を合わせたコラボレーションやチームビルディングのためにオフィスを利用したいとも回答。仕事を進めるのはオンラインだとしても、チームのためにオフィスが必要性なようだ。
また、リモートワークは通信インフラなどとして当然ながら、オフィスワークにおいても各種技術は不可欠となっており、先進的な技術を投入しているかどうかはオフィスワークにおける生産性向上やストレス軽減に大きく影響しているという。時間の場所の柔軟性はとくにワーキングマザーや黒人のナレッジワーカーに利点が多いこともわかったという。
Slackでは、今後の企業が人材を獲得するために従業員の働く時間と場所に柔軟性を持たせることが基本となり、かつチームの繋がりを持たせるためにはデジタル技術が必須と指摘。企業が優秀で多様な人材を確保するにはマネージャーの再教育が重要なステップになるとしている。