“Mag”なコネクタ
このコネクタは、かつて初代MacBook Airから採用されていたMagSafeのように、ケーブルが本体に磁力で吸い付いてくっつくタイプのコネクタです。
ノート型モデルの場合、磁力は適度に弱くなっており、ケーブルを足で引っ掛けても本体が引っ張られて机から落下することがない、安心設計となっていました。
しかしiMacの磁力コネクタは、接続したままケーブルを引っ張ると、iMac本体を引っ張ることができる程度に強く吸い付いており、足で引っ掛けることがないよう設置しておいた方が良いでしょう。そういう意味でMag(磁石)ではあるが「Safe」ではないということなのでしょう。
7コアGPUモデルにはオプションで、8コアGPUモデルでは標準で、この143W電源アダプタにギガビットEthernetポートが用意されています。こうして、電源のネットワークというiMacの数少ないケーブル入力を本体から離れた場所にまとめられるようになっています。
ちなみに、電源とネットワークを1本のケーブルに収めて大丈夫なのか?という心配をされる方もいるかもしれませんが、交流は143W電源アダプタまでで、ここから先は直流となるため、USB PDとデータを1本のケーブルで流している状態と同じと言えます。
その点から考えると、このケーブルの中身はほぼUSBケーブルのようなものだと考えることができます。最も、USB-PDはiMac発売時点では100Wまでが規格だったため、アップルが独自により大きな電力を流すよう設定しているだけかもしれません。
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