4ポートモデルをあらかじめ選びたい
とはいえ、筆者は4ポートモデルを初めから選びたいと思いました。それは本体のThunderboltポートを生かしきりたい、と考えるからです。
確かにUSB-Cハブなどを接続することはできます。別途ご紹介しますが筆者はAnker PowerExpandという13のポートを拡張できるデバイスをデスクに用意しました。増えるのはUSB-AもしくはUSB-Cポート中心で、Thunderboltポートを拡張するものではありません。
この製品はThunderboltに対応していない代わりに価格を抑えた製品となっており、外付けSSDなどスピードを重視するストレージの場合、やはり本体のThunderboltポートに直接差し込みたいところです。
むしろ、Thunderboltポートを2つ空けながら、残りのUSB-Cポートでハブを介して拡張できれば目的を果たすことができます。実際、デスクでは、
・外付けSSDストレージ(本体)
・ビデオスイッチャーのATEM Mini Proのウェブカム接続(本体)
・USB-Cハブ(本体)
・Sidecar用のiPad Proの接続と給電(ハブ)
・外付けポータブルHDDもしくは、DVD-RWドライブ(ハブ)
・USBコンデンサマイク(ハブ)
・SDカード(ハブ)
・MacBook Proへの給電(ハブ)
・HHKB Professional Type-S Hybrid(ハブ)
を日常的に繋いでおり、電源接続されるハブは重宝する存在となりました。
前述の通り、2ポートモデルで不足しない使い方もあり、むしろ多くの人はそうではないかと思います。
しかし今までiMacを使っていたり、さまざまな拡張機器を新しいiMacでも生かしたいと考えている人は、迷わず4ポートモデルを選び、さらにUSB-Cハブを用意すると、デスク周りの配線もスッキリさせながらスムーズに新iMacへ移行できるのではないでしょうか。
筆者紹介――松村太郎
1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。
公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura
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