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石川温のPCスマホニュース解説 第112回

「3G終了でケータイが使えなくなる」という誤解が広まっている

2021年05月31日 09時00分更新

文● 石川温 編集● ASCII

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NTTドコモは「ドコモケータイ」新機種を発売する

 使えなくなるのは、あくまで通信技術としての3Gであり、いま、市場には3Gではなく、4Gにつながるケータイというのが一般的になっている。4Gサービスはいまのところ主力であり、5Gが始まったからといってすぐに終わるようなものではない。

 NTTドコモは2021年6月3日に「ドコモケータイ DIGNO ケータイ ベーシック KY-41B」を発売する。通信は4Gに対応。見た目はシンプルな折りたたみケータイで、カメラやおサイフケータイ、ワンセグといった機能は搭載されておらず、通話メインのモデルと言えるだろう。

 ちなみに、世間ではケータイというより「ガラケー」という呼称が一般的になっているが、本来「ケータイ」と「ガラケー」は微妙に違う。

 そもそも「ガラケー」は「ガラパゴスケータイ」の略称であった。世界に比べて、日本のケータイは独自の生態系で進化しており、東太平洋上の赤道下にあるエクアドル領のガラパゴス諸島で独自の生態系が築かれている事になぞらえ、いつしか「ガラケー」と言われるようになった。

 おサイフケータイやワンセグ、赤外線など、日本特有の機能が盛り込まれているため、「ガラケー」とやや馬鹿にされたような言い方が浸透したのだ。

 先述のドコモケータイ DIGNO ケータイ ベーシック KY-41Bにはワンセグやおサイフケータイが搭載されていない。つまり、ガラケーではなく、ケータイという方が正しい。業界的にはスマートフォンに対して「フィーチャーフォン」という言い方をしているところが多い。

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