■ロック式ペグより楽しいかも
使ってみた感想は、便利というより楽しかった。
調子良くギターを弾いていてバィイィンと弦が切れた時の失望感。次にやってくる張り替え面倒臭さの壁。ああ、もうギターなんか仕舞って寝てしまえ。そんなテンションの失速を受け止める策としても電ドラワインダーは有効だ。さあ、弦なんかいつでも切れなさい。すぐ交換してやるから。そんな安心感はある。
弦を巻くのが面倒ならロック式ペグという手もある。ストリングポストに通した弦を、下のダイヤルを回して挟み込んで固定する仕組み。弦を巻きつけなくてもチューニングは安定するし、巻く必要もないから早回しも要らない。うちのギターはだいたいこのロック式なのだが、にも関わらず電ドラワインダーで巻いてみたら楽しかった。
その昔、一眼レフ用のモータードライブが別売オプションとして売られていたが、用がなくてもモーターで巻いた方が気分は上がった。電ドラワインダーはあの感じに近いのかもしれない。
それにロック式も万能ではない。普通のペグより重いから、ヘッド下がりを気にして敬遠する人もいる。音にも微妙に影響するから、オリジナル仕様にこだわる人、ヴィンテージギターを好む人も使わない。だいたいクラシックギターなんかは付けたくてもロック式ペグがない。
機会があればぜひお試しを。
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