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鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第34回

光らないのも魅力のひとつ

【鉄板&旬パーツ】密かな人気の水冷ユニット「ARCTIC Liquid Freezer II」を触ってみた

2021年05月15日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII

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「Liquid Freezer II」の冷却性能をチェック

 まずは、ラジエーターファンを「Smart FAN」のデフォルト設定で回転させた際のCPU温度(CPU(Tctl/Tdie))をチェックしていこう。「OCCT:CPU」を30分間実行した際の後半10分間の温度推移や実行中の最高温度を抽出すると、280mmラジエーターモデルでも最大温度を59.9度に抑え込み、360mmモデルでは最大56.9度、平均54.37度とかなり優秀と言える結果になっている。

単位:℃

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 この状態でもラジエーターファンの回転数は280mmモデルで890rpm、360mmモデルで1130rpm程度と余力を十分残した回転数になっており、動作音も余裕で40dBAを切っていた。なお、テストには長尾製作所のオープンフレームケースを利用している。

単位:dBA

4.55GHzのオーバークロック状態でテスト

 なかなか優秀な冷却性能を発揮した「Liquid Freezer II」の280mmと360mmラジエーターモデル。続いては、Ryzen 9 5900Xをオールコア4.55GHz動作にオーバークロック、さらにファン回転数を騒音値が40dBA以下になる75%に設定して試してみた。

ファン回転数を75%回転に固定してテスト

 280mmモデルが搭載する140mmファンの回転数は75%=1200rpm前後で、騒音値は35.6dBAとかなり静か。360mmモデルの120mmファンは75%=1300rpm前後で騒音値は37.6dBAとなった。

単位:℃

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 静音性を維持しつつ、しっかりと冷却性能を高められており、4.55GHzのオーバークロック状態でも、余裕で60度以下に抑え込めている。Fractal Designなどの静音系PCケースと組み合わせて、静粛性を維持しながら、さらなる冷却性能を発揮させるのもおもしろそうだ。24スレッド4.55GHz動作のRyzen 9 5900Xでこの結果なので、かなり期待できるだろう。

VRM冷却ファン

 最後は40mmのVRM冷却ファンの効果を確認していこう。Ryzen 9 5900Xを4.55GHzにオーバークロック動作、ファン回転数75%固定状態で「OCCT:CPU」を実行するのは同じだが、一方はVRM冷却ファンをマスキングテープで固定している。温度は「HWiNFO64 Pro」の「VR MOS」として、負荷テスト実行中の最高温度を抽出、まとめている。

「OCCT:CPU」を実行時の電源回路の温度(VR MOS)

 VRM冷却ファンは40mmと小さいながら、その冷却効果は意外と大きく、VRM冷却ファンを止めるとVR MOSの数値は8~9度だが確実に上昇している。VRM冷却ファンは手動での回転数制御が効かないため、小口径ファンの高速回転時おなじみの高周波音を心配したが、今回のテストではその点もまったく問題なく、テストを通してうるさいと感じることはなかった。

その性能に不満なし!
「Liquid Freezer II」は買いだ

 優秀な冷却性能と静音性を発揮したARCTIC「Liquid Freezer II」の280mmと360mmラジエーターモデル。LEDイルミネーションを搭載しないので魅せる系PCには向かないが、静かにしっかりと冷却したいという要望には確実に応えられる製品と言える。

 5月中旬からはオリオスペックだけでなく、複数のショップで取り扱いがスタート。国内での入手性は格段に向上するので、新たな鉄板&定番オールインワン水冷ユニットの誕生間違いなしだろう。

38mm厚ラジエーターが良い! ARCTIC「Liquid Freezer II」シリーズ

 デフォルト搭載のファンでも十分だが、冷却効果の高い38mm厚のラジエーターをさらに活かせるように、NoctuaやCooler Masterなどのハイエンドファンと組み合わせてみるのもおもしろそうだ。

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