パフォーマンスは今年の4Gスマホでは最強かも
プロセッサーはSnapdragon 732G(最大2.3GHz)で、メモリーは6GBで、ストレージは128GBという構成。Snapdragon 7シリーズは、ミドルクラスの中でも上位の「ミドルハイ」向けのチップです。今年に入って、ほとんどのスマホが5G対応になってきたので、Redmi Note 10 Proは「今年発売された最もスペックの高い4Gスマホ」と言ってもよさそうです。
実際の操作感も良好で、基本的な操作でストレスを感じることは皆無。カメラの撮影モードを切り替えたりとか、ゲームを一時停止してメールをチェックしたりといったマルチタスク作業もスムーズにできました。
5020mAhの大容量バッテリーを搭載しているためか、電池持ちも良好。筆者は、標準的なユーザーよりもヘヴィーに使ったはずですが、電池が1日でなくなることはなく、むしろ2日使えそうな印象でした。
使い続けるほどに使いやすさを実感できるMIUIも魅力
OSはAndroid 11がベースの「MIUI 12」。シャオミ独自のカスタマイズが施されたOSなので、初期設定時に表示される画面や、「設定」画面の項目などが一般的なAndroidとは異なります。初めて使う場合は戸惑うかもしれません。ですが、使い続けるうちに「今まで使っていたスマホよりもわかりやすい」と感じてくること請け合いです。
最近のスマホは総じて多機能ですが、それに気づかず宝の持ち腐れになりがちです。MIUIはシャオミの独自機能に気づく仕掛けがあったり、高度な設定がわかりやすく行えたり、非常にユーザーフレンドリーな印象。海外メーカーで、日本参入からまだ1年半なのに、日本のローカライズの完成度を着実に高めているように感じました。
SIMは2枚挿せて、2つの電話番号で同時に待ち受けるDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)にも対応。その使い分けの設定もわかりやかったです。筆者は、ドコモ回線とau回線のSIMで動作確認をしましたが、ソフトバンク回線にも対応しています。
なお、楽天モバイルの対応端末リストには入っていません(4月30日現在)が、筆者が持っている楽天モバイルのSIMを挿したところ、通話もデータ通信もできることが確認できました。
【まとめ】まだ5Gは不要というのであえば、買って損ナシ
Redmi Note 10 Proは3万円台ながら、快適に楽しく使える端末。強いて弱点を挙げるとすれば、おサイフケータイには対応していないことと、5Gに対応していないことくらい。5Gエリアが広がりつつある状況なので、これから買う端末は5G対応モデルにしたいという人は少なくないでしょう。
シャオミはすでにauとソフトバンクから5G対応モデルを出していることもあり、そろそろSIMフリーモデルのリリースも期待されます。5Gにこだわる人は、次のモデルを待ったほうがいいかもしれません。シャオミは海外で様々なモデルを続々と発表しているので、それらの日本上陸も期待したいところです。
しかし、5Gにつながらなくもいいなら圧倒的にコスパが高いことは事実。格安SIMで使う2台目の端末としても理想的でしょう。
| シャオミ「Redmi Note 10 Pro」の主なスペック | |
|---|---|
| ディスプレー | 6.67型有機EL(20:9) |
| 画面解像度 | 1080×2400 |
| サイズ | 約76.5×164×8.1mm |
| 重量 | 約193g |
| CPU | Snapdragon 732G 2.3GHz(オクタコア) |
| 内蔵メモリー | 6GB |
| 内蔵ストレージ | 128GB |
| OS | Android 11(MIUI 12) |
| 対応バンド | LTE:1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20 /26/28/66/38/40/41 W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19 4バンドGSM |
| 無線LAN | IEEE802.11ac(2.4/5GHz) |
| DSDV | ○ |
| カメラ | アウト:1億800万画素 +800万画素(超広角) +500万画素(マクロ、光学2倍) +200万画素(深度) /イン:1600万画素 |
| バッテリー容量 | 5030mAh(33W急速充電対応) |
| 生体認証 | ○(指紋、顔) |
| SIM形状 | nanoSIM×2 |
| USB端子 | Type-C |
| イヤホン端子 | ○ |
| カラバリ | オニキスグレー、グレイシャーブルー、グラディエントブロンズ |
| 価格(税込) | 3万4800円 |

この連載の記事
-
第558回
スマホ
手のひらサイズでサッと開く!モトローラ「razr 60」を使って感じた驚きの軽さと操作感 -
第557回
スマホ
「ハッセルブラッドウルトラクリア」で撮る世界に感動! OPPO Find X9シリーズは爆速快適に写真を撮りまくれる -
第556回
スマホ
世界初の「水冷」搭載ゲーミングスマホ「REDMAGIC 11 Pro」を日本上陸前にチェック! -
第555回
スマホ
プロ級撮影 × 超速ゲーム! 「Nubia Z80 Ultra」がもたらすハイスピード革命 -
第554回
スマホ
AI機能も強化のOPPO「Find X9」は特大バッテリーに高画質カメラを搭載! 日本上陸が待ち遠しい! -
第553回
スマホ
「Xiaomi 17 Pro Max」はiPhone 17 Pro Maxのようでサブ画面まで! ケースを付ければゲームも! -
第552回
スマホ
超人気ファンタジードラマとガチコラボの「realme 15 Pro 5G Game of Thrones」レビュー -
第551回
スマホ
Pixelの大画面はどちらが正解? Pixel 10 Pro XLと10 Pro Foldを比較レビュー -
第550回
スマホ
2万円台で11型&90Hzの快適さ! 「OPPO Pad SE」は動画と日常使いに最適な万能ミドルタブだ! -
第549回
スマホ
新生FCNTの“本気”を感じる8万円台ハイエンド「arrows Alpha」がかなりイイ! -
第548回
スマホ
AIスマートグラス対決! HTC「VIVE Eagle」とシャオミ「Xiaomi AI Glasses」を比較した - この連載の一覧へ



















