このページの本文へ

最大8コア&5GHzでRyzenを凌駕!?

Core i9-11980HKやXeon W-11955Mなど、6コア/8コア版のTiger Lake-Hが正式発表

2021年05月11日 20時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●ジサトライッペイ/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

PCI Express Gen4やThunderbolt 4に対応

 次の図はTiger Lake-H搭載システムのブロック図だ。新たにノートPC向けのインテル500シリーズチップセット(Tiger Lake PCH-H)が追加され、DMI 3.0のx8レーンで接続している。CPUからPCI Express Gen4のx20レーンを引き出せるなど、デスクトップPC向けのRocket Lake-Sと同等の仕様になっている。

Tiger Lake-H+インテル500シリーズチップセットを組み合わせた時のブロック図。PCI Expressのレーン数はx20レーンがGen4に対応し、チップセット側でGen3のx24レーンが利用できる。細かい追加要素として映像出力用のeDPが2系統実装されたことを挙げているが、これはサブディスプレーを搭載したノートPCを作りやすくするためのものだ

 その他の話題だと、Wi-Fi 6E(法整備の問題で当面はWi-Fi 6として動作)や2.5GbEの有線LANなどもRocket Lake-Sと共通だが、インテルZ590チップセットなどでは標準装備だったUSB 3.2 Gen2x2は削除されている。その代わりなのか、Thunderbolt 4対応でよりフレキシブルな拡張性を確保している。

インテルが世界最高のゲーミングノートPC向けCPUと謳うモデルがCore i9-11980HK。倍率アンロックなので、オーバークロック(以下、OC)も狙える。搭載製品はdGPU(GeForce RTX 30シリーズ)や360HzのフルHDあるいは120Hzの4K液晶を備えたものが目玉だ。最後に「Windows Direct Storage」の文言(NVIDIAのRTX IOにおける必須コンポーネント)もあるが、まだこの機能はWindows 10に実装されていないので、「将来的に実装することへのアピールだ」程度に受け止めておこう

Core i9とXeon W(合計5モデル)はITBM3.0(Intel Turbo Boost Max Technology 3.0)を利用し、最大2コアを5GHzないし4.9GHzにブーストする。Tiger Lake-H世代唯一のK付きであるCore i9-11980HKに関しては、インテル公式のチューニングツール「XTU」(Extreme Tuning Utility)や「Intel Speed Optimizer」を利用したOCも可能だ

Tiger Lake-H世代のノートPCはWi-Fi 6E(へ将来的に)対応するKiller AX1675無線LANや、外部GPUや高速ストレージとの接続や給電に役立つThunderbolt 4を実装するものが主力になるだろう

インテルはRapid Storage Technology(RST)を利用してNVMe SSDのRAID 0を構築できるとアピール。だが昨今の半導体不足や仮想通貨ChiaマイニングでSSD需要も増していることなどを考えると、このアピールポイントはあまり現実的とは言えない気がする

インテルはTiger Lake-H搭載ノートPCはクリエイターにもオススメだと主張。その根拠として挙げているポイントが、Intel Xe Graphicsベースの内蔵GPU(AV1デコード対応)やDL Boostなどを利用した時のAI処理性能、そして前述のRSTを利用した高速ストレージやThunderbolt 4による周辺機器活用だ

 ビジネスノートPC向けのTiger Lake-Hも基本設計は同じだが、セキュリティー関連の機能が充実している。特に注目したい点が「Intel CET(Control-Flow Enforcement Technology)」の存在。Windows 10の20H1(May 2020 Update)以降に実装された「Hardware-enforced Stack Protection」と連携して動作する機能で、OSだけでは防御しづらい攻撃にハードウェアで対抗しようというものだ(XD bitに次ぐハードウェアベースのセキュリティー機能である)。この機能の詳しい解説はこちら(関連ページ)を参照してほしい。

ビジネスノートPC向けのTiger Lake-HはvProに対応するため、セキュリティー系の機能が充実している。また、2モデルのXeon WプロセッサーはECCメモリーに対応しており、より“落ちにくい”システムを求めるユーザー向けの製品と言える

Intel CETはソフト的な防御ができない攻撃に対する“革新的な(ground-braking)”セキュリティー機能とインテルは謳う。さらに、AIを利用してランサムウェアの活動や仮想通貨マイニング攻撃を回避する「Intel TDT(Threat Detection Technology)」も新要素となる

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

最新記事
ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中