最大クロック5GHz以上のモデルが4SKUもラインアップ
Comet Lake-Hは最大5.3GHz!Intel第10世代Core Hのi7は5GHz以上が当たり前?
2020年04月02日 16時01分更新
IntelはゲーミングノートPCやクリエイターノートPC向けの高性能CPUとして、第10世代Core Hプロセッサーを発表した。開発コードネームはComet Lake-Hで製造プロセスは14nm。最上位のCore i9-10980HKは8コア/16スレッド仕様で、ターボ・ブースト時の最大動作クロックはIntelのノートPC向けCPU史上最大となる5.3GHzを実現している。発表されたのは以下のラインアップだ。
前世代から動作クロックが大幅アップ!
それでは各モデルを前世代の第9世代Core Hプロセッサー(開発コードネーム:Coffee Lake Refresh-H)と比べながら、第10世代Core Hプロセッサーの新規ポイントを紹介しよう。
最上位モデルのCore i9-10980HKは従来と同様、型番末尾に「K」が付く倍率アンロックモデルだ。つまり、CPUコアの動作倍率を変更することでオーバークロック(以下、OC)ができる。また、今回新たに「Intel Speed Optimizer」という機能が加わった。これはワンクリックでOCできる方法とのことで、従来OC機能を実装するかどうかはPC製造メーカーに委ねられてきたが、このIntel Speed OptimizerによりOC機能実装モデルが増えるかもしれない。
また、第10世代Core HプロセッサーはメモリークロックのサポートがDDR4-2933まで上がっている点も見逃せない。この仕様は全モデル共通で、Core Hプロセッサー全体の底上げを図っている印象だ。
Core i7-10875Hは「Core i7」ブランドでありながら、実質は前世代のCore i9-9880Hと同クラスのスペックを誇る。ターボ・ブースト時の最大クロックは5.1GHzと、前世代最上位のCore i9-9980HKすら上回っているのが興味深い。