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クリエイター入門マシンでもプロ用としてもオススメできる性能

どこでもガッツリ写真・動画編集できるクリエイターの最強の味方! RTX 3060搭載15.6型ノートPC「raytrek R5-CA」をチェック

2021年05月31日 11時00分更新

文● 周防克弥 編集●八尋/ASCII

提供: サードウェーブ

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高性能なパーツに高色域ディスプレーを備えつつ、重さは2.0kgと持ち運び可能!

 raytrek R5-CAに搭載されているGeForce RTX 3060は、デスクトップパソコン用ではなくノートパソコン向けに消費電力を抑えたモデルとなっているが、これだけ薄く小型化されたボディーにGeForce RTX 3060が収まっているのは正直驚きとしかいいようがなく、外出時にもハイパフォーマンスな処理できると思うと、気になる人も多いのはないだろうか。

GPUには最新のRTX 3060が搭載されており、ノートパソコンでも本格的な動画編集や3Dモデリング、ゲームが可能だ

モバイル用ながらも8コア/16スレッドで動作するCore i7-10875Hを採用

 高性能なCPUやGPU、デフォルトで搭載されているメモリーやストレージが大容量な点は魅力的だが、個人的にはディスプレーの色域が広いことも重要なポイント。raytrek R5-CAは、sRGBカバー率99%、AdobeRGBカバー率約76%と、業務用途にも十分に対応できるため、場所を問わず本格的な作業を行なえる。高い性能を持つノートパソコンは探せば見つかるだろうが、クリエイティブ作業に対応している高色域ディスプレーを搭載したノートパソコンは、結構限られてくる。

sRGBカバー率99%、AdobeRGBカバー率約76%と、業務用途にも十分に対応するディスプレーを搭載。狭額ベゼルになっていて横幅約6.5mm、上辺幅約9.0mmと狭く画面への没入感も高い

 一般的な使い方なら、ディスプレーの色域は自分が納得のいく判断さえできれば十分だが、作品制作や業務用途となると、自分だけでなく違う環境で見るほかの人にも意図する発色が求められるため、クリエイター向けを謳うなら正確な色を再現できる高色域ディスプレーは必須といってもいいだろう。

 raytrek R5-CAは、そんな高色域ディスプレーと高性能なCPUとGPU、作業性を向上させる大容量メモリーにストレージが1つにパッケージされている魅力的なノートパソコンというわけだ。

 ボディーサイズは、およそ幅359×奥行き243×高さ24mmと、15.6型ノートパソコンとしてはかなり薄い。この薄さで、有線LAN端子や通常サイズのHDMI端子、外部出力に対応したUSB Type-C端子など、インターフェースも充実している。重さは約2.0Kgと、モバイル用途に特化したノートパソコンに比べると重さはあるが、このくらいなら十分に持ち運べる範囲だろう。むしろ性能に妥協せずにこの構成で2.0Kgなら、十分に軽いといっていい。

天板にはシンプルに「raytrek」ロゴが入っている。天板とパームレスト面は金属材質になっているようで、強度があり持ち運んでも安心感がある

インターフェースは豊富
タイピングしやすいキーボードも魅力

 本体のデザインはとくに奇をてらった箇所はなく、いたってシンプル。インターフェースは豊富に用意されているので、外部ストレージへのバックアップなども行ないやすい。ただ、左側面のUSBは2.0なので、ストレージ接続時には右側に繋ぐよう気を付ける必要はあるが、背面にあるUSB Type-Cも含め高速な転送が行なえるUSBが3基用意されているため、問題はない。

左右の端には排気口が大きく空いていて隙間からヒートシンクが見える。インターフェースは左からDP Altモードに対応したUSB 3.2 Gen2 Type-C、HDMI2.1、有線LAN、電源端子が並ぶ

ヒンジ側にはセキュリティーロック、USB 2.0、マイク入力、ヘッドフォン出力がある

SDカードスロット、USB 3.2Gen1 Type-A端子が2基並ぶ。左右ともにヒンジ側に大きく空いた排気口があり、背面も含め冷却性が重要視されているのがわかる

 なお背面のType-C端子は、先述したとおりディスプレー出力にも対応しているため、本体を含め最大3画面までの拡張が可能だ。動画編集や作品制作などでは複数のディスプレーを用いたほうが作業効率が上がることもあり、外出時にはノートパソコン単体で作業を進めておき、出先から戻ったら拡張ディスプレーを繋げて仕上げ作業を行なうなど、スムーズに作業を進めることが可能だ。

バッテリーは内蔵されており、取り外しは簡単にはできなさそうだ。ヒンジ側に多くの吸気用スリットが設けられていて、背面側と両側面に空気が流れるため、高性能なCPUやGPUには避けられない発熱も適度に抑えてくれそうだ

 ノートパソコンにとって変えの効かない重要なパーツにキーボードが挙げられるが、raytrek R5-CAのキーボードはなかなかにいい出来だ。右下付近の一部のキーが狭かったりテンキーが3列構成になったりしている点など、多少慣れが必要な部分はあるが、基本的に使用感はかなり良好。

キー配列はテンキー付きで、一般的な102キーの日本語配列だ。主要なキーのキーピッチは約1.9mmで、15.6型クラスのノートとしては余裕がある。そのためかテンキーが3列で構成されており、+とーが上にあったり右下にEnterがなかったりといった部分は少し慣れは必要だろう。右上の電源ボタンの隣にはパフォーマンス設定の切り替えボタンがあり、Office、Gaming、Turboの切り替えが簡単にできる

キーボードにはバックライトも備わる。単色での発光だが色の自由度は高く細かく調整できる

 キーには適度な反発感があり、ストローク中に適度なクリック感があって入力されるポイントが判別しやすく軽快に入力が行なえる。遊びが少なく指先で確実に入力ポイントが確認でき、押し込んだときの剛性感が高いため、強めに押し込む人でも優しく触れるように操作する人でも軽快にタイピングできるだろう。

 音はほぼなく静かに操作が可能。キー入力は色々と好みの分かれるところだが、ノートパソコンなら外で利用する可能性もあるため、静かに操作できるのは好ましいと思える。

 raytrek R5-CAは、高い性能に加え豊富なインターフェースも備わっており、高性能なモバイルノートを探したり買い替えを検討しているプロや、これからクリエイターを目指して写真や動画編集に強いノートパソコンを探している人まで幅広い人にオススメできるマシンになっている。

標準で備わっているアプリ「Control Center」では本体の動作状況をモニタリングしたりパフォーマンスの設定やキーボードの配色、ディスプレーの発色を好みで変更したりすることができる

パフォーマンス設定から処理能力を優先させるか、バッテリーの持続時間を優先させるなどの設定も可能。ファンスピードの設定を手動で行なうこともできる

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