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sRGBカバー率約99%、AdobeRGBカバー率約76%のパネルを採用

外でも写真・動画編集したいなら要チェック、RTX 3060&32GBメモリー搭載で約2kgのクリエイター向け15.6型ノートPC「raytrek R5」

2021年04月22日 13時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax) 編集●八尋/ASCII

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「raytrek R5-CA」

 ドスパラのクリエイター向けパソコンブランド「raytrek」には、デスクトップとノート、タブレットの3つのラインナップがある。いずれも写真や動画、イラストなどの制作向けを前提にした構成だ。自宅やオフィスに加えて出張など外での作業がある場合、まず検討するものがノートパソコンになる。今回は重量約2kgに十分な性能を詰め込んだパフォーマンス機「raytrek R5-CA」をチェックしていく。なお第1回は外観、第2回はパフォーマンスを紹介する。

持ち運んで使えるサイズ感で出張先などでも作業可能
Windowsと相性のいいsRGBを重視

天板はシンプル

 raytrek R5-CAは、15.6型(IPS、ノングレア、1920×1080ドッド)を備える。ベゼル幅は横6.5mm、縦幅約9mmの狭額仕様になっており、作業への没入感を高めつつ、フットプリントのコンパクト化にもつながっている。サイズはおよそ幅359mm×奥行243mm×高さ24.31mm。重量は約2kg。現在の15.6型ノートパソコンのトレンドとしては標準的で、軽いほうではないが、GeForce RTX 3060を搭載し、シングルディスプレーだけでなくマルチディスプレー時でも十分なパフォーマンスを出先でも得られることを考えると、妥当と感じる人が多いだろう。

ディスプレーはsRGBカバー率約99%(sRGB比約100%)、AdobeRGBカバー率約76%(AdobeRGBカバー率約77%)のパネルを採用

 また、クリエイター向けとして現行のWindowsと相性のいいsRGBを重視し、sRGBカバー率約99%(sRGB比約100%)、AdobeRGBカバー率約76%(AdobeRGBカバー率約77%)のパネルを採用している。なおカタログスペック的にゲームにも耐える印象が強めだが、リフレッシュレート60Hz、標準的な中間応答であり、FPS/TPS向きではない。

 どちらかといえば、ゲームもするし、ゲームプレイ動画の編集もする人向けになる。ただ後述するように映像出力が豊富であるため、サブディスプレーに低遅延・ハイリフレッシュレートのディスプレーを使用するつもりであれば、raytrek R5はちょどいい母艦になる。

 インターフェースは両側面と背面にあり、映像出力や有線LAN、電源ポートは背面、USBポートなどは両側面といったレイアウトだ。映像出力はHDMI 2.1、USB 3.2 Gen Type-C(DisplayPort 1.4対応)の2つで、先述したとおり、サブディスプレーを加えた環境が構築しやすい。ワイヤレスはWi-Fi 6、Bluetooth 5.1。

左側面には、USB 2.0×1、ヘッドフォン端子、マイク入力端子を配置

右側面にはUSB 3.2 Gen1 Type-A×2、SDXCカードリーダーを備える

背面にUSB 3.2 Gen2 Type-C×1(DisplayPort 1.4対応)、HDMI 2.1出力、有線LAN、電源ポートがある

 キーボードはアイソレーションタイプで、テンキー付きフルサイズキーボードを搭載する。使用頻度が低いであろうキーは変則となっているが、おおむねスタンダードなキーボードだ。テンキー付きがポイントが高く、任意に機能を割り振ったり、Blenderであればテンキーを酷使するようなアプリケーションにも向く。またLEDバックライトを搭載しており、暗所での作業もOKだ。なおLEDカラーは青色のみとなっている。

キーボードレイアウト。右上には電源ボタンとパフォーマンスボタンがある

 冷却関連を見てみよう。筐体はGALLERIAに似たデザインであり、ゲーミングブランドの同等の冷却機構が採用されていると思われる。そのため、高負荷時の安定性に信頼がおけるのが特徴といえるだろう。その代わりに、高負荷時にはそこそこファンの駆動音が聞こえてしまう。これは単純にエンコードやレンダリング時にしっかりとタスクを完了するために、静音性よりしっかり性能を発揮できることのほうが重要だからだろう。もちろん、常時ファンがフル回転しているわけではなく、低負荷作業時は静かだ。

底面。吸気スペースが大きく確保されている

 冷却は底面吸気、左右と後部から排気。そのため、高負荷時はとくに背面と左右が物で塞がらないよう配慮したいところだ。自宅や会社で使う場合は、本製品とセットでノートPC冷却台を購入しておけば、より効率的にマシンを冷却できていいかもしれない。

試用機のraytrek R5-CAの主なスペック
CPU Core i7-10875H(2.3GHz~最大5.1GHz)、8コア/16スレッド
グラフィックス GeForce RTX 3060
メモリー 32GB
ストレージ 1TB SSD(M.2接続/NVMe対応)
ディスプレー 15.6型(1920×1080ドット)、IPS、ノングレア、sRGBカバー率約99%(sRGB比約100%)、AdobeRGBカバー率約76%(AdobeRGBカバー率約77%)
内蔵ドライブ
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.1
インターフェース USB 3.2 Gen1×2、USB 3.2 Gen2 Type-C(DisplayPort 1.4対応)、USB 2,0、HDMI 2.1、マイク入力、ヘッドフォン出力、有線LAN端子、SDカードリーダー (SDXC/MSXC対応)
内蔵カメラ HD画質 ウェブカメラ
サイズ/重量 およそ幅359mm×奥行243mm×高さ24.31mm/約2.0kg
OS Windows 10 Home(64bit)

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