■同じM1採用でMacとiPadの「境界」が浮き彫りに
今回はついにiPad ProがMacと同じM1を搭載したことで、MacとiPadの間にある「境界」がこれまで以上に際立つのではないかと感じています。
新しい24インチiMacは板のように薄く、見た目はまさに巨大なiPadです。macOS Big Surの機能で一部のiOSアプリも動くとはいえ、タッチ操作には対応していません。
アップルは製品カテゴリごとに最適化する方針を採っており、また実際にmacOSはタッチを想定して作られていないなどやむを得ない面はありますが、iMacに直接触れて操作できないというのは直感に反する印象があります。
一方、iPad Proは5Gに対応したこともあり、ハードウェアとしての魅力でMacを上回る部分も出てきました。1kgを切る軽さだった12型MacBookが忘れられつつある中、持ち運びやすいiPad ProでmacOSを動かしたい人も多いのではないでしょうか。
果たして次の一手はどうなるのか、イベントの最後にティム・クックCEOは「近いうちにまたお会いできるのを楽しみにしています」と語っており、6月7日に始まる開発者向けイベントWWDCにも注目です。
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