インテリアは高級指向?
インテリアの装備はかなり充実しています。今回試乗したHYBRID Zというグレードは、パワーシートをフロント2席に装備しています。つまりフロントシートはスライドやリクライニングが電動化されているのです。
そのパワーシートのせいなのかどうかはわかりませんが、このグレードは内装色が選べません。シートのサイドに張られた高機能フェイクレザーは、本革に比べれば滑りにくく蒸れにくいという特徴を持っているので機能的には素晴らしいのですが、どんなボディーカラーを選んでもフェイクレザー部がブラウンしか選べないのは少し残念と言わざるを得ません。また、ほかのグレードを選ぶとブラック基調のインテリアカラーのみとなります。
インパネ周り、特にメーターパネルはヤリスとはまったく違います。速度計とエンジン回転計にそれぞれベゼルが備わった2眼スタイルのヤリスに対し、ヤリスクロスのZグレードはフラットなメーターパネルとなります。ただし、ほかのグレードでは2眼スタイルとなります。
ASCII読者なら絶対に欲しいUSB端子ですが、フロントコンソールに2口設置されています。運転席側はディスプレイオーディオ接続に使用されるデータリンクのUSB、助手席側は2.1Aの高速充電対応の電源専用USB端子となります。そのUSB端子の奥にはシガーライタータイプの12V電源ソケットも装備されています。
ヤリスクロスのサイドブレーキは電磁式となっており、シフトレバーをパーキング位置にセットすれば自動でサイドブレーキがかかります。シフトレバーの後方にあるボタンでも操作できます。また、電磁式のサイドブレーキとなったことにより、ヤリスシリーズで唯一の全車速追従型レーダークルーズコントロールを装備しています。ほかのヤリスシリーズは30km/h以下ではクルーズコントロールがキャンセルされてしまいますが、ヤリスクロスでは完全停止に対応したクルーズコントロールとなっているのです。
ヤリスに比べてヤリスクロスはホイールベースが10mm長いのですが、室内長は実は同じ数値となっています。しかしながら、室内高は15mm増えて頭上にゆとりが生まれているのが実感できます。室内幅もヤリスと同じなのですが頭上が広いと実際よりも室内が広く感じます。
リアシートのセンター部分のシートバックは前に倒して肘掛けとして利用でき、そこにはドリンクホルダーも装備されます。また、この部分を倒すことによりスノーボードなど長尺のものを搭載することも可能となります。
搭載と言えばラゲッジスペース。ヤリスクロスのリアハッチはオプションでハンズフリーパワーバックドアを装備できます。
これはつま先をリアバンパー下で左右に振ることによって、リアハッチが電動で開閉するという機能。また手動で閉める際もリアハッチに装着されたスイッチを押すことで操作できます。
ラゲッジスペースはラゲッジボードで2段に仕切ることが可能で、洗車用品などをラゲッジボードの下に収納できるので使い勝手はかなり広がります。
実際に90リッタークラスのスーツケースを積んでみました。重ねれば2つは収納可能で、そのほかに、機内持ち込みサイズのものであればもう一つ入るほどの収納力があります。
そのままでも十分な積載性と収納力があるヤリスクロスですが、リアシートを倒せばその収納力は一気に3倍ほどもアップします。

この連載の記事
-
第618回
自動車
安くてもちゃんとベンツ? 豪華装備付きで588万円の「A200d」に乗ってわかった妥協なき重厚感 -
第617回
自動車
BMWのコンパクトセダン「2シリーズ グランクーペ」が日本の道でマジでイイ5つの理由 -
第616回
自動車
大きくても惹かれる理由がある! アウディの新型「Q5」は全車マイルドハイブリッド化で隙ナシに -
第615回
自動車
「え、これ軽自動車?」運転席をフラットにして車中泊できる日産の軽自動車「ルークス」の本気がヤバい -
第614回
自動車
本気で欲しい! 絶滅危惧種V8 NAを積むレクサス「RC F」、最後にして最高の有終の美に心が震えた -
第613回
自動車
さよなら、スープラ。2026年生産終了を前にこの「直6ピュアスポーツ」を手に入れるべき理由 -
第612回
自動車
「カワイイ顔して、中身はタフ」女性支持4割の三菱・デリカミニが、毎日の相棒に選ばれる3つの理由 -
第612回
自動車
荷物も積めて車中泊もOK! SUV一択で迷っている人にこそ教えたい「ステーションワゴン」の実力 -
第611回
自動車
テスラ・モデルYが劇的進化! スマホ世代を熱狂させる「走る巨大ガジェット」の正体 -
第610回
自動車
【最長航続距離846km】アウディ「A6 e-tron」はEVの航続不安を過去にする究極のグランドツアラー -
第609回
自動車
輸入車No.1の燃費とアルピーヌの走り! ルノー「ルーテシア」が叶える欲張りな選択 - この連載の一覧へ






























