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前田知洋の“マジックとスペックのある人生” 第134回

マジシャンもビジネスパーソンも椅子が大切なんです

2021年02月09日 16時00分更新

文● 前田知洋 編集●ASCII

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非常事態宣言で座っている時間が増している

 非常事態宣言で不要不急の外出が控えられ、在宅ワークの時間が増えて、自宅の椅子やソファーに座って過ごす時間が増えてきました。

 マジックを仕事にしている筆者も、イベントやパーティーの仕事はほぼすべてキャンセル。それでも、連載の原稿や動画撮影/編集があるので、1日に6時間ほどはホームオフィスで椅子に座りながら過ごしています。

 さらに、家で食事をしたり、夜にゆっくり動画や映画を観たりするのも、やっぱり座ってるんですよね。考えたら、合計で10時間~12時間は自宅で座っていることに気が付きました。

作業効率と健康に密接にかかわっている

 椅子が作業効率や健康と密接にかかわっているのは、よく知られる話。主なポイントは「血流を妨げないこと」と「腰や肩などに負担がすくないこと」。ほかにも「通気性がいい」「美しい姿勢が保てる」などがあり、メーカーやブランドは、いろんなポイントをアピールしています。

 だから、買うときに困っちゃうんですよね。機能もそうですが、安い製品から高い製品まで、幅が広すぎるといいますか……。ちなみに、執筆時にアマゾンで「椅子」とキーワードで検索したら「60,000以上」って表示されました。選択肢が多過ぎです。

高価な椅子を買っても、損はしない

 上で触れたように、1日の4分の1~半分の時間を過ごす椅子。緊急事態宣言じゃなくても、人生の半分を座って過ごす……といっても大げさでないでしょう。そんな理由から、筆者は「椅子はできるだけ良いモノを買う」がモットーです。

 さらに、これは個人的な悩みかもしれませんが、筆者は身長が183センチ。しかたなく座面の高さがある海外のブランドを選ぶことがほとんどです。歴史のあるブランドの椅子は耐久性も優れているので、コストパフォーマンスを考慮すれば、売れ筋の数千円~1万円台のモノよりずっと長く使えるのでお得です。

 高級品だと自慢すると嫌味になってしまいますが、テレビ会議でチラリと映ればかっこいいですし、椅子の座面が数センチ違うだけでも、マジックの見栄えの良し悪しに深い関係があるんです。

室内で犬や猫を飼っているならキャスターのないタイプを

 現在、筆者が1番座る機会が多いのが「イームズアルミナムグループ サイドチェア」。ASCII.jpの記事、noteの人生相談の執筆、配信用動画の編集中に座っています。デザインされたのは1958年ですが、座り心地はバッチリです。今の定価は破格の29万8100円。16年ほど前に、ユーズドを約半額で購入しました。レザー部分が特別色のグレーなのも気に入っています。

使用歴15年+αのイームズアルミナムグループ サイドチェア

 この椅子のポイントは、足にキャスターがついていないこと。我が家では猫が足元にいることが多く、椅子を動かしたとき、うっかり猫の足や尻尾をキャスターで巻き込むのを防止できます。もし、ペットと在宅勤務なら、キャスター無しが絶対にお勧めです。

スツールなら、ズボンもジャケットもシワになりにくい

 スーツでマジックをするスタイルの筆者は、スタジオ収録やショーの直前は椅子に座りません。その理由は、マジックのシカケに関係しているわけではなく、ジャケットの背中やズボンの股関節、膝の部分にシワができてしまうから。4Kカメラで撮影されると、意外にそんなシワが目立ちます。

brabantia アイロンがけ用スツール。使わないときはたたんで収納できる

 写真は、オランダのキッチン用品メーカー「brabantia」のアイロンがけ用スツール。高さが自由に変更できることと、座面が回転するのが特徴です。スツールは座った時に、椅子よりも膝と股関節の角度が大きくなり、背もたれ部分が少ないので、スーツがシワになりにくい。なので、テレビ会議やウェブセミナーの講師のときに活用しています。

ゲームをするなら、肘掛が微調整できるタイプを

 筆者のゲーム用の椅子は「Vitra Tチェア」。座面のクッションが厚くてソフトなこと、肘掛が大きく、高さと向きが微調整できることが特徴です。まさに白熱するオンラインゲームにピッタリ。

キッチュなデザインがまさにゲーム用って感じ。Vitra Tチェア

 コントローラーでも、キーボードとマウスで戦うときも、クッション付きの肘掛なので、2~3時間プレイしてもそれほど腕が疲れません。背もたれのストライプも遊び心があって、まさにゲーム用という感じ。ただ、ゲームはあまり強くありません。

アメリカンドラマで容疑者が座るネイビーチェア(笑)

 海外ドラマでたまに見かける「プロダクトプレイスメント」。これは、映画やテレビドラマの中で商品を置いて宣伝する手法のこと。筆者が騙されやすいのか、物欲が強すぎるのか、まんまとプロダクトプレイスメントの罠にかかって購入したのが「emeco NAVY CHAIR 1006」。ドラマ中では、よく取調室で登場します。

 ネイビーチェアという名前のとおり、米国海軍の船に搭載されるために1944年にデザインされました。アルミニウム製でプラスチックに近い軽さと、強く投げつけても変形しないほどの耐久性を誇っています。キッチンでカジュアルに食事するために購入しました。

アメリカ海軍御用達の「emeco NAVY CHAIR 1006」

 さすがにアメリカの兵隊さん用なので、座面が47センチと高く、僕の身長にはジャストフィット。船の揺れにも対応できる安定性があるので、グラつかずに食事できるのも気に入っています。ただし、冬は肌触りが冷たいのでクッションを敷いて使っています。それでも、1時間くらいでお尻が痛くなるのが難点。やっぱり、取り調べで容疑者を座らせるのにピッタリの椅子なのかも……(笑)。

 以上、椅子特集、いかがでしたでしょうか。たかが椅子、されど椅子。早く事態が収束して外出したいのは筆者も同じです。でも、スタイリッシュなお気に入りの椅子が見つかれば、在宅のストレスも少しは緩和されるような気がしています。

前田知洋(まえだ ともひろ)

 東京電機大学卒。卒業論文は人工知能(エキスパートシステム)。少人数の観客に対して至近距離で演じる“クロースアップ・マジシャン”の一人者。プライムタイムの特別番組をはじめ、100以上のテレビ番組やTVCMに出演。LVMH(モエ ヘネシー・ルイヴィトン)グループ企業から、ブランド・アンバサダーに任命されたほか、歴代の総理大臣をはじめ、各国大使、財界人にマジックを披露。海外での出演も多く、英国チャールズ皇太子もメンバーである The Magic Circle Londonのゴールドスターメンバー。

 著書に『知的な距離感』(かんき出版)、『人を動かす秘密のことば』(日本実業出版社)、『芸術を創る脳』(共著、東京大学出版会)、『新入社員に贈る一冊』(共著、日本経団連出版)ほかがある。

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