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前田知洋の“マジックとスペックのある人生” 第114回

テレワーク上級者のマジシャンがおすすめする便利アイテム5選

2020年04月21日 16時00分更新

文● 前田知洋 編集●ASCII

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ビデオチャットの背景は、ホームユースのホワイトボードが便利

マジシャンは、自宅にこもって仕事することが多いんです

 みなさま、いかがお過ごしでしょうか。いろいろなところで導入されているテレワーク、なんだか長期戦になりそうな予感が……。これが、いらぬ心配だったらいいのですが。

 筆者の仕事はマジシャン。他人からは「パーティやテレビでマジックを披露する」なーんて、ハデな仕事に思われがちです。

 しかし、仕事の90%くらいは、メールや電話で打ち合わせをしたり、ショーの構成、講演や講義の原稿を書いたり……自分の家のオフィスで過ごすことがほとんど。

 というわけで、自宅にこもって仕事するのが大好きな筆者が、テレワークにあると便利なグッズを紹介していきます。

その1:ビデオチャットの背景にも最適
ホームユースの壁付ホワイトボード

 オフィスでよく使われるホワイトボードですが、自宅にある人なんてほどんどいないでしょう。

 筆者はIKEAのホームユース用の壁掛けホワイトボードをずっと愛用しています(この記事の冒頭の写真です)。この商品は、家族が伝言を残すためにキッチンに置く、もしくは自宅オフィスで利用するための用途なので、ほどよいサイズ感。そのうえ、事務用品っぽくないデザインが気に入ってます。

 これを、ビデオチャット時の背景になるように設置。マグネットボードにもなるスチール製なので、普段は、メモや書類、写真などもバンバン貼り付けて使っています。もちろん、会議で図が必要なときも活用できます。

 一般家庭では、PCは壁側に設置されることが多いのではないでしょうか。そうなると、チャットの画面の後ろに廊下を通るバスタオル姿の家族などが写り込んで、相手に気まずい思いをさせるなんてことも……。

 テレワークではテーブルを壁側に置かず、イスを挟んで壁にホワイトボード。ビデオ写りもよく、使い勝手のいいレイアウトです。

その2:イスを買い換える前に、ホットクッションを導入してみる

LIFEJOYのホットマット。購入は3枚目

 オフィスチェアとは違い、家庭用のイスは長時間座って仕事をするのに向いていません。テレワーク用にイスを買い直す……なんて選択肢もありますが、筆者のオススメは、イスにホットクッションをおくこと。

 というのも、座りっぱなしの弊害は、腰痛や肩こり。ホットクッションで血行を促すことで、そんな症状は、かなり改善されるはず。冬は暖房費の節約になりますし、夏でもエアコンによる冷えすぎを防止できます。テレワークでは、頭寒足熱ではなく、頭寒腰熱がポイント!

その3:電気ケトルは仕事の合間でも使いやすい

愛用の「BALMUDA The Pot」

 オフィスであれば、ペットボトルや缶入り飲料を利用したり、カフェに行ったりして喉の乾きを癒せますが、自宅ではそうもいきません。

 筆者はテレワーク用に缶入りやペットボトル飲料を箱で注文していたことがありますが、ゴミ箱がすぐに満杯になるし、ゴミ出しも大変。今はマグカップで飲むように切り替えました。陶器のカップは、それ自体に重みがあるので、ふいに書類の下になっても倒れにくいのもテレワークに便利なところ。

 そんなときに役に立つのが電気ケトルです。コンロにヤカンだと、お湯が沸くまでずっとにキッチンにいないと火事の原因になりますし、電気ケトルなら水を入れてスイッチを押すだけ。ヤカンのように、「ピュルルー!」と鳴る音でビデオチャットをさまたげません。

その4:ハンディタイプの魔法瓶

筆者が愛用している専用抽出機、ネスプレッソ

 筆者はテレワーク中にコーヒーを飲みながらの作業が多いので、専用抽出機も愛用しています。

 といっても、紹介したいのはそれではなく 「魔法瓶」。ビデオの編集作業など、途中で席を立ちたくないときは、作数杯分を魔法瓶に入れ、テーブルサイドに置いておけば集中力が途切れません。

ドイツのポットメーカー、alfiの代表作「JUWEL」

 魔法瓶にはいろいろなタイプがありますが、ビデオチャットの途中でも、席をたたずに片手でカップに注げるよう、ハンディタイプがオススメです。

 これは筆者の好みですが、できるだけクリエイティブになることを願って、少しぜいたくをしてドイツのalfi社の魔法瓶を愛用しています。ビデオ写りもいいですし……(笑)。

その5:シュレッダーを導入するなら静音タイプを

 最後に、もし自宅にシュレッダーがなければ、このタイミングで購入することを強くおすすめします。

 というのも、郵便物や宅急便伝票のゴミなどから、個人情報が漏洩する被害も多くなってきました。在宅での作業が増えるとなれば、重要な書類を家庭で処分する機会も増えるはず。もしテレワークをしなくても、家に1台あると便利です。

 オフィスとは違い、家で利用するなら、夜でも気兼ねなく使える静音タイプがいいでしょう。ほぼ毎日シュレッダーのお世話になり、シュレッダー歴3台目の筆者としては、動作音が50db以下のタイプがよいと思います。

 夜は仕事をせず、動作音を気にしないなら、より安全なマイクロカットタイプや、クレジットカードやディスクメディアなどもカットできる機能があると、便利かもしれません。

 クライアントと交わす書類もそうですが、職業の秘密を守るのもマジシャンにとっては大切な仕事なので……(笑)。

前田知洋(まえだ ともひろ)

 東京電機大学卒。卒業論文は人工知能(エキスパートシステム)。少人数の観客に対して至近距離で演じる“クロースアップ・マジシャン”の一人者。プライムタイムの特別番組をはじめ、100以上のテレビ番組やTVCMに出演。LVMH(モエ ヘネシー・ルイヴィトン)グループ企業から、ブランド・アンバサダーに任命されたほか、歴代の総理大臣をはじめ、各国大使、財界人にマジックを披露。海外での出演も多く、英国チャールズ皇太子もメンバーである The Magic Circle Londonのゴールドスターメンバー。

 著書に『知的な距離感』(かんき出版)、『人を動かす秘密のことば』(日本実業出版社)、『芸術を創る脳』(共著、東京大学出版会)、『新入社員に贈る一冊』(共著、日本経団連出版)ほかがある。

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