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前田知洋の“マジックとスペックのある人生” 第131回

マジシャン前田知洋が選ぶ! 2020年買ってよかったモノ

2020年12月22日 16時00分更新

文● 前田知洋 編集●ASCII

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正直なマジシャンは意外につらい

 先日、出演していた生放送のラジオ番組で、リスナーから「『2020年、買ってよかったモノ』って何ですか?」と質問されました。「それ、実はASCII.jpの連載に書こうと思っているので……。ごめんちゃい」と正直に答え、他の出演者やリスナーからドン引きされた筆者です。アドリブもきかず、器の小ちゃい奴で申し訳なく思っております……。

 そんなときに、オススメでもない商品を、ペラペラ語れちゃう才能が必要な場所やタイミングなどもあるとは思うのですが……。

 そういえば数年前、「本の帯に推薦文を書いてもらえませんか?」と出版社から依頼があり、原稿を送ってもらったら内容が肌に合わなかったので断ることにしました。「ちょっと、ムリかも……」とマネージャーに伝えたら「大先生かっ!」と怒られたこともあります。

 マジシャンという職業なので、ジャケットを着てトランプを手にしているときは少しウソもつきますが、正直でいるのはけっこうつらいんですよね。

 というわけで、正直なマジシャンが選ぶ、今年買ってよかったモノ、2020年版です。

「カッターマットA1 (620x900x2mm)」(オルファ)

カッターマットはカッターメーカーとして知られるオルファ製を選んだ

 普段、何を切っているのかは仕事上の秘密ですが(笑)、カッターマット(カッター用の下敷き)の欠点は、収納しておくと、いつのまにかグニャッとして平面で無くなってしまうこと。いろんなタイプを使いましたが、昔ながらの塩ビ製が筆者の好みです。塩ビはカッターの傷を自己修復するのが特徴といわれています。

 悩むのがサイズ選びかもしれません。カッターマットは切るモノよりも一回り大きいサイズが必要で、一般的な書類サイズのA4を切るなら、A3サイズが使いやすい。しかしA3を収納できる引き出しってあまりないので立てかけておくと、なぜか超能力でもないのに、変形するという不思議……。

 そんな失敗を繰り返し、新しいマットは机の上に敷きっぱなしにすることにしてA1サイズを選択しました。今回、選んだのはオルファ(OLFA)の「カッターマットA1 (620x900x2mm)」。実売価格は3000円前後。

 このサイズなら、大判のファッション誌や新聞記事もらくらく切れますし、両面が使えるので寿命も2倍です。ただし、敷きっぱなしの場合、熱いマグカップなどを置くときは、やっぱり曲がっちゃうので、コースターを忘れずに使用しています。

「温度湿度計 スーパーEX 温湿度計 置き掛け兼用」(エンペックス気象計)

在宅ワークの健康管理は室温から。バッテリーのいらないアナログ式の気象計

 在宅ワークが増え、便利だったのがこのグッズ。この商品は、温度と湿度を測定できる「気象計」タイプ。実売価格は2000円前後。筆者は壁にかけて使っていますが、置き温湿度計としても使える台が付属しています。

 最近はデジタル式が主流ですが、筆者の好みはアナログ式(針が指すタイプ)。なぜなら我が家では、中庭、リビングルーム、クローゼットルーム、今回購入した仕事部屋用と、4つの温湿度計があるので、バッテリー交換は手間です。よって、バッテリーを必要としないアナログ式の一択。通りがかりにチラ見で何となく温度がわかるのも便利です。

 よく「マジックで使うトランプって、湿度管理してるんですか?」と質問されます。マジシャンが使うトランプは紙製なので湿度に敏感ですが、それほど気をつかっていません。

 結局は、演じる場所のコンディションに左右されるので、カビやホコリがつかないように、風通しのよい場所で保管するくらい。手抜きで申し訳ありません。

「MEGANE(リーディンググラス)」(エッシェンバッハ)

エッシェンバッハのMEGANE(リーディンググラス)。先月掲載されたJAPAN TIMES alphaの記事の上で(笑)

 ドイツに本社を持つ光学機メーカーのエッシェンバッハの製品です。実売価格は6400円前後。エッシェンバッハはドイツのブランドですが、MEGANEは日本製です。

 読書用のメガネは、百均のモノから高級ブランドまで色々試しましたが、最終的にこれに落ち着き、これで2回目の購入。レンズはアクリル製ですが、アルコールや洗浄剤に強く、経年による黄ばみが発生しない光学樹脂が使われているそう。

 我が家には、おそらく5〜6個のリーディンググラスがあるはずですが、いつも見つかるのは1つだけ。不思議ですよねぇ。マジックというよりも、妖怪でしょうか……。

「業務用オゾン発生器」(OzoneTechnologies)

業務用オゾン発生器(OzoneTechnologies)。30分までのタイマーとホールドスイッチ付きのモデル

 3年ほど前に「知らざれるオゾン発生機のスペック」という記事にも書きましたが、筆者はオゾンマニアでもあります。前からずぅーっと欲しかった「業務用機」をついに購入。実売価格は1万2000円前後。

 いままで5〜6時間かかっていたオゾンによる脱臭や殺菌が、これで数十分(燻蒸時間を含む)で終了するようになりました。オゾンの効能については、上のリンクをご覧いただければ幸いです。ただし、業務用機はある程度の専門知識が必要ですのでご注意ください。

 残念なのは、業務用はあまりにもパワフルで、ひとつの場所の作業が数分で終わってしまうこと。購入時は、親しい友人などに「自分の家でどこか脱臭したいところない?」なんて聞きもしましたが、確実に変人と誤解されるので注意が必要です。

 今回購入したのは、100m2(天井高2.4m換算)まで対応できる30分タイマーモデル。オゾン発生のパーツが消耗品なので、モジュールもあわせて追加購入しました。メーカーによると1000時間がモジュールの寿命の目安。なので、筆者の使用環境ではモジュールの交換はかなり先になりそうです。

 「ランキングにマジックの道具がぜんぜん入ってないじゃん!」というクレームがあるかもしれませんが、「マジックは観客の心の中にあるもの」なんてカッコいいフレーズで、煙に巻こうと思っております。皆さま、よいお年を!

前田知洋(まえだ ともひろ)

 東京電機大学卒。卒業論文は人工知能(エキスパートシステム)。少人数の観客に対して至近距離で演じる“クロースアップ・マジシャン”の一人者。プライムタイムの特別番組をはじめ、100以上のテレビ番組やTVCMに出演。LVMH(モエ ヘネシー・ルイヴィトン)グループ企業から、ブランド・アンバサダーに任命されたほか、歴代の総理大臣をはじめ、各国大使、財界人にマジックを披露。海外での出演も多く、英国チャールズ皇太子もメンバーである The Magic Circle Londonのゴールドスターメンバー。

 著書に『知的な距離感』(かんき出版)、『人を動かす秘密のことば』(日本実業出版社)、『芸術を創る脳』(共著、東京大学出版会)、『新入社員に贈る一冊』(共著、日本経団連出版)ほかがある。

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