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鳥居一豊の「コンパクトスピーカーが好き!!」 第8回

音楽に生命が宿ったかのような音、存在感のある音の厚み

Sonus faber「LUMINA I」で聴く、ベートーベン/交響曲第9番「合唱」

2021年01月24日 13時00分更新

文● 鳥居一豊 編集●ASCII

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感情を揺さぶる音、個性的でも強すぎる個性ではない
音楽に高揚を求める人ならば、大好きな音

 今回の試聴をしていて、筆者は真剣にLuminaシリーズでサラウンド再生をしてみたいと感じたし、半ば本気でスピーカーの買い換えを検討したほどに魅了されてしまった。映画の音は、音楽用のスピーカー以上に忠実度や正確性に優れているべきだと思っているが、Lumina Iの心を揺さぶる音で大好きな映画の名セリフを聞いたら、どれだけ感動するだろうと思った。音楽映画などにはぴったりな音ではないかと思う。こういう表情の豊かな音に、さらなる音域の広さや正確性を求めるならば、ソナス・ファベールの上級のシリーズを求めるのも良さそうだ。

 筆者は基本的に製品の優劣を付けたくはないのだが、今回はLumina Iが良いと思った。不足している部分もあるし、優劣という言い方をすれば607の方が優秀かもしれない。だが、そこも含めて大好きな音だと感じた。

 こうした個性はイタリアのお国柄と言えるかもしれない。これまでもさまざまな国のスピーカーを紹介してきたが、個性の強さではこれまでで一番だし、しかもそれがアクの強さのような好き嫌いの別れるものではない。音楽を楽しむ姿勢がよく現れたスピーカーであり、スピーカーメーカーだと思う。

 なにより、見た目の美しさ、質感の高い作りは圧倒的で、自分の部屋に置くインテリアのひとつとして、ずっと見ていても飽きない魅力がある。部屋の中の一番良い場所に置いて、大事に愛用したくなるはずだ。筆者のイタリアかぶれが露呈してしまった気がしないでもないが、決して安い価格ではないオーディオ製品は音だけでなく、外観の美しさも重要な要素だと思う。

 今回の記事でLumina Iの美しさに感激した人は、ぜひともその音を聴いてみてほしい。さらにこのスピーカーの魅力の虜になってしまうはずだ。

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