アッテル、入社後の活躍・定着をAIで予測するシステムの特許を取得
採用候補者の入社後活躍・退職確率を予測するサービスを展開
アッテルは1月21日、「適性診断」と「既存従業員の評価」を組合わせて応募者の評価・定着を予測するシステムが特許を取得したと発表した。
同社は、AIが採用候補者の入社後活躍・早期退職を予測するピープルアナリティクスサービス「アッテル(Attelu)」を展開。採用から退職までのHRデータを一元管理・分析できる基盤と、HRに特化したAIの予測アルゴリズム(特許取得)を備える。150種類以上の適性検査データに対応するほか、未来予測に最適化された独自の適性診断(アッテル診断)の提供もしている。
人材採用において、「勘」や「経験」だけに頼るのではなく、事実・データに基づき、実際の自社従業員と採用候補者を比較・分析することで、入社後活躍・早期退職を高い精度で予測できるとしている。2019年6月のβ版公開から1年半で、上場企業を中心に300社以上に利用されているという。
今回特許(特許第6762584号、特許第6786143号)を取得したシステムは、既存従業員が適性診断(アッテル診断・他社の適性検査等)を受診し、さらに人事評価を3段階で入力し、診断結果と人事評価を掛け合わせることにより、その会社での採用基準となる活躍予測モデルを構築できるというもの。その後、応募者が適性診断を受診すると、その活躍予測モデルを基に、その会社での入社後の活躍・定着を予測する。
採用基準となる活躍予測モデルではAIを用いた予測ができることもポイントとしている。さらに、このシステムは診断結果に加えて、所属・役職・等級などの個人属性データを加えることで、より予測精度を高められるとする。