iPhoneは、日本で最初に使えるようになった「iPhone 3G」からのユーザーの筆者だが、毎年のように新モデルに乗り換えるような忠誠心の高いユーザーではない。今回「iPhone 12 mini」を購入する前に使っていたiPhoneは、2015年に発売された「iPhone 6s」だった。いつの間にか5年も経ってしまった。そんな筆者が5年ぶりにiPhone 12 miniを購入したのはなぜだったのか、ということから始めて、本機を本音でレビューしていく。今回は、購入に至った経緯と、第一印象だ。
そろそろ新しいiPhoneを買ってみようと決意
私は、普段自宅から徒歩で移動できる個人の仕事場で仕事をしている。また、コロナ禍が始まる前から、出かける機会も少なくなり、携帯電話やモバイルデバイスを自宅や仕事場以外で、使う機会もかなり減っていた。どうしても必要かと言われれば、なくてもなんとかなると言えるような状況かもしれない。とはいえ、携帯電話はスマホが登場するずっと以前のアナログ時代から持っているし、基本的に同じ番号を維持している。やはりたまであっても、出かけた際の連絡用には便利だし、屋内でもさっとメールチェックしたり、さまざまな情報を確認するのに便利なことは間違いない。
iPhoneについては最初に述べたように、日本で利用できるようになったiPhone 3Gが出た直後には購入していた。その後はiPhone 4s、iPhone 6sと、小さなサイズのものばかり使ってきた。というよりもiPhoneも比較的な大きなサイズのものが主流となってから、徐々に乗り換える意欲を失ったというのが本当のところかもしれない。その間、iPhoneにもSEという小型に回帰するようなモデルが発売された。しかし、初代のiPhone SEは、サイズはやや大きくなっているもののiPhone 4/4sのデザインの焼き直しのようなものに見えたし、第2世代のiPhone SEにいたっては、サイズも含めてiPhone 6/6sとほぼ同じデザインの製品に見えた。以前に使っていたiPhoneが、たまたまiPhone 4sとiPhone 6sだったためか、初代、第2世代とも、iPhone SEに移行しようという気は起こらなかった。
とはいえ、私もiPhoneばかりを使い続けてきたわけではない。ときどき、Androidのスマホを手に入れて使っていたこともある。
完全なサブ機としてWi-Fiだけで使っていたものもあるが、SIMを入れて替えてiPhoneの代わりに使っていたこともある。特に最近では、大画面(約6.5インチ)でバッテリー容量の大きな(6150mAh)安価なモデルにメインのSIMを入れて、しばらく使っていた。私のような使い方では、特に出かけたりしない限り、つまり自宅と仕事場の往復だけで使っている限り、誇張抜きで1週間程度は充電なしで使えた。それはそれで便利なのだが、とにかく大きく重いのが難点だと感じていた。
ポケットに入れて出かけるのはちょっと無理だ。かばんに入れても、その分だけかばん全体の重量が増えるのが分かるような気がするほどだった。そこで、そろそろ小型で軽量のスマホを手に入れようと思い始めていた。そこにちょうど今年も発売の時期になったのが、iPhone 12というわけだ。

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