今年で生産終了のアルファ・ロメオ「4Cスパイダー イタリア」 この刺激は後世に残すべき
2020年12月28日 15時00分更新
日本に15台しかないうちの1台
アルファ・ロメオ 4Cスパイダー イタリアを駆け込み試乗
普段ホンダの「S660」に乗っているとミッドシップエンジン・リアドライブの回答性や、背中から聞こえるエンジン音にヤラレてしまうもの。お金に余裕があれば、次に乗り換えたいクルマはアルピーヌ「A110」と密かに夢を見ています。アルピーヌA110は、ミッドシップスポーツで走りが楽しいだけでなく、快適で荷物が載ります。インテリアも素晴らしく、居心地がよい。ただし値段が高く、まったくもって手を出すことはできませんが……。
ですが、アルファ・ロメオのジュリエッタというコンパクトハッチを試乗してからその心が揺らいでいるのも確か。運転しながら「FFだなぁ」と感じるものの、一方で「イタリアの官能性」にヤラれてしまったのです。理屈抜きの走りの楽しさと居心地のよさと機能性。それがジュリエッタの魅力です。
そんなことを担当編集のスピーディー末岡と話をしていたところ「アルファ・ロメオの4Cがミッドシップ・リアドライブでしょ。エンジンも1.8リットルとアルピーヌA110と同じだし。乗ってみては?」との提案が。もっとも、取材を口実としてスピーディー末岡が乗ってみたかっただけというのはわかっていましたが……。ということで何一つ予備知識なく、気軽な気持ちで試乗を引き受けてみることにしました。それが後に悲劇を生むことを知らずに……。
まずお断りしなければならないのは、このアルファ・ロメオ 4C(クアトロ・チ)は、既に販売終了しています。本国の生産も2020年いっぱいで、その理由は欧州の排気ガス規制によるものだとか。環境問題はとても大切ですが、スポーツカーなんぞ数が出ないクルマ、少しは大目に見てもいいんじゃないかなと、クルマ好きとしては思ってしまいます。
4Cがデビューしたのは2013年のこと。日本上陸は2014年になります。アルファ・ロメオの市販車としては初となるミッドシップ・リアドライブ車で、ボディーサイズは全長3990×全幅1870×全高1190mm。カンタンに言えば「FITの全長、レジェンドの全幅、S660の全高」といったところでしょう。
注目はホイールベース/トレッド幅の関係で、その比率はかの名車ランチア・ストラトスさえも超えています。つまり「クイックなクルマ」ということは想像に難しくありません。ちなみにランチア・ストラトスは「S660の全長・全高に、FITの全幅」といったサイズになります。
アルファ・ロメオらしく美しいボディーライン
だけど低く構えた獲物を狙うヘビのよう
今回お借りしたのは「4Cスパイダー イタリア」というタルガトップの限定車。4C受注終了時に発表された、国内15台限定の1台になります。価格は1140万5556円! 要は特別装備車で、専用外装色のほか、リアディフューザーやフロントエアインテークがピアノブラックに変更。専用アルミホイールに、ボディーサイドに専用エンブレム、そして15台限定のシリアルプレートなど。
流麗なボディーラインは「さすがイタリア生まれ」と思わせる美しさ。撮影時、小学生の軍団に取り囲まれ「乗っているオッサンはダサいけど、クルマはすげーカッケー」とペタペタ触られてしまいました。アルファといったら深みのある赤いクルマというイメージですが、ミザーノブルーメタリックと名付けられたボディーカラーを見ていると「青いアルファ・ロメオもイイ!」と素直に思います。
「タルガトップだからオープンで走ろう」と思った筆者。開け方はS660と同じような機構なので、S660に慣れている筆者的に、ルーフの取り外しが車内からでもできます(オススメはしません)。ですがルーフの取り付けはクルマと停車させてでないと無理。不慣れだったこともあり10分ほど格闘することになりました。というのも前方をきちんと取り付けないと、隙間から風が入ってくるのです。そんなわけで、再び取り外すことは諦めました。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
-
第624回
自動車
俺たちはこういうホンダを待っていた! 軽EVベースの痛快ホットハッチ「Super-ONE」が楽しすぎた -
第623回
自動車
商用バンが激変! 予算15万円から始める「プロボックス」のアウトドア仕様カスタム -
第622回
自動車
1000km走破で実証! メルセデス「E220d」のディーゼルは“圧倒的な疲労感のなさ”と“超低燃費”だった -
第621回
自動車
予算700万円台からの輸入セダン選び。BMW「3シリーズ」がメルセデス「Cクラス」より“運転が楽しい”理由 -
第620回
自動車
普段使いのエブリイか、積載特化のハイゼットか? 人気軽バン2台を乗り比べてわかった決定的な違い -
第619回
自動車
補助金で実質344万円から!? 3代目「日産リーフ」は広さも走りも別格の完成度 -
第618回
自動車
安くてもちゃんとベンツ? 豪華装備付きで588万円の「A200d」に乗ってわかった妥協なき重厚感 -
第617回
自動車
BMWのコンパクトセダン「2シリーズ グランクーペ」が日本の道でマジでイイ5つの理由 -
第616回
自動車
大きくても惹かれる理由がある! アウディの新型「Q5」は全車マイルドハイブリッド化で隙ナシに -
第615回
自動車
「え、これ軽自動車?」運転席をフラットにして車中泊できる日産の軽自動車「ルークス」の本気がヤバい -
第614回
自動車
本気で欲しい! 絶滅危惧種V8 NAを積むレクサス「RC F」、最後にして最高の有終の美に心が震えた - この連載の一覧へ
























