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石川温のPCスマホニュース解説 第100回

携帯料金値下げ競争、3キャリアの寡占状態が強まる危険性も

2020年12月24日 09時00分更新

文● 石川温 編集● ASCII

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 ソフトバンクが12月22日、新ブランド「SoftBank on LINE(仮称)」を発表した。オンライン専用のプランとして、月間データ容量20GB、月額2980円(以下すべて税抜き)を売りにしている。

 12月3日にNTTドコモが新料金プラン「ahamo(アハモ)」を発表しているが、まさにソフトバンクからの「対抗策」と言えるだろう。NTTドコモの発表からたった3週間で、別会社であったLINEモバイルの子会社化と吸収合併を決断し、LINEをベースに新料金プランを作り、発表にこぎつけたのは、ソフトバンクならではのスピード経営の賜物(たまもの)と言えそうだ。

 しかもソフトバンクはメインブランドのプランである「メリハリプラン」も改訂してきた。「メリハリ無制限」という新プランは12月18日にNTTドコモが発表した「5Gギガホ プレミア」の対抗であることは間違いない。こちらはなんと4日で対抗策を打ってきたことになる。かつてソフトバンクは携帯電話事業参入時に「他社が新料金プランを発表したら24時間以内に対向値下げをする」と宣言したものの、いつの間にかなかったことになっていたが、久々にソフトバンクの「本気」を見たような気がする。

 ただ、ネット上ではSoftBank on LINEに対して「ahamoを真似しただけのプランであり、横並びでしかない」という批判の声もあるようだ。

 とはいえ、通信業界では「横並びにしてくるのが常識」であり、むしろ、横並びにするのが「勝ちパターン」とも言えるのだ。

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