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【DMM GAMESプレイ日記】 第26回

美麗なドット絵で描く雰囲気抜群のアクションRPG「チルドレン・オブ・モルタ~家族の絆の物語~」をレビュー

2020年12月23日 11時00分更新

文● 佐藤ポン 編集● ASCII

提供: DMM GAMES

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 12月17日にDMM GAMESから発売された「チルドレン・オブ・モルタ〜家族の絆の物語〜」は、ピクセルアート(ドット絵)のグラフィックが特徴のアクションRPG。対応機種はPlayStation 4とNintendo Switch、PC(DMM GAME PLAYER)で、どれも最大2人までのオフライン協力プレイに対応している。今回はPlayStation 4版をプレイすることができたので、本作のゲームシステムについて紹介していこう。

想像力を掻き立てる芸術的なドット絵の世界!

 チルドレン・オブ・モルタのグラフィックは、キャラクターもフィールドもドット絵。昨今の3DCGゲーム主流の時世のなかでは物珍しいかもしれないが、一度プレイすると独特な世界観に引き込まれる。リアリティのあるグラフィックもいいが、ドット絵で描かれる世界で「自分はいま、どんな冒険をしているのか」と脳内であれこれ想像しながら遊べるのは、まるで80年代~90年代初期のゲームのようだ。

 ストーリーを描く演出面でもこだわって作られている。本作に登場するキャラクターは、戦闘中に「エイッ!」とか「ウヤッ!」といった掛け声は発するが、シナリオに関するセリフは一切ナシ。各キャラクターがどんな風にしゃべるのかも、プレイヤーの想像力に委ねられているわけだ。

 各キャラクターがしゃべらない代わりに、物語は「語り部」が落ち着いたトーンで淡々と読み上げる。まるで絵本や叙事詩を読んでいるかのような、不思議な感覚で遊べるのは本作ならではの醍醐味。

ベルグソン家の父・ジョンは家族と共に旅に出る

 前置きはこのくらいにして、ゲームの紹介をしていこう。チルドレン・オブ・モルタのストーリーは、「ベルグソン家」というある一家を取り巻く物語だ。一家の大黒柱「ジョン」を中心に、長女「リンダ」や次男「ケヴィン」、次女「ルーシー」など、一家の絆を描いている。

 本作の物語は、ベルグソン家が代々守ってきた聖なる地に、怪物たちが出現したところから始まる。怪物たちを止めるには、モルタ山の頂上から流れてくる暗黑の海「堕落」を止めなければならない。モルタ山の頂上に行くには、3人の精霊の力が必要で、ジョンは家族と共に、堕落の流れを食い止める旅に出る――。

 ゲーム開始時にプレイヤーが選択できるのは、ベルグソン家の父ジョンだけだが、物語を進めると家族のメンバーが1人ずつ操作可能になっていく。新キャラクターの紹介はストーリーでも語られるが、より詳しい解説を知りたい場合はメニューの「ライブラリ」を訪れよう。ライブラリでは人物紹介の他に、物語やアイテムの説明などを確認できる。

ランダム生成のダンジョンを攻略せよ

 ゲームの流れはとてもシンプルでわかりやすい。本作の拠点は森の中にひっそりと建っているベルグソンの家。この家からキャラクターを選択し、洞窟や盗賊の町などのダンジョンに出発する。

 ダンジョンでは上からの俯瞰視点で操作する2Dアクションで、各キャラクターを操作して襲い来る敵を倒しつつ、階層を進んでボスを倒す王道のシステム。ダンジョンはランダム生成で、足を踏み入れるたびにトラップやモンスターの配置が変化する。ダンジョン内のモンスターを倒すと経験値やお金(モルヴ)、ポーションなどを手に入れられ、経験値を一定量溜めるとキャラクターのレベルが上がる。

 チルドレン・オブ・モルタがユニークなのは、武器や防具アイテムが一切登場しないところ。本作には一般的なRPGに必ずと言っていいほど用意されている「インベントリー」が存在せず、ダンジョンでの目的は経験値とお金稼ぎが主となる。ダンジョン内でドロップするアイテムは消耗品ばかりなので、お金以外のアイテムは家に持ち帰れない。

 そしてもう1つ、モンスターに倒されてしまってもデスペナルティーがないところも、本作の珍しい部分だ。ダンジョン内で倒されてしまっても、それまでに獲得した経験値とお金は失わないのだ。このおかげで、多少難しいダンジョンにも臆せずどんどん挑戦していける。

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