OpenShiftをベースとした「Red Hat Kubernetes Operator Project」、3年間で国内100アプリの認定目指す
レッドハット、ISV向けのKubernetes Operator対応/認定取得支援を開始
2020年12月11日 07時00分更新
賛同ISVパートナー各社がプロジェクトへの期待を語る
冒頭で述べたとおり、今回のプロジェクトでは賛同ISVパートナーとして10社が発表されている。発表会にはそのうち5社がゲスト出席した。各社コメントは次のとおり。
●富士通 ソフトウェアプロダクト事業本部 本部長の藤原隆氏:「『Fujitsu Software Enterprise Postgres』は、Red Hat OpenShift Operator認定をいち早く取得。これは商用ミドルウェアとしてはアジア初であり、マルチアーキテクチャー対応では世界初となる。今後は、各種ミドルウェアも順次対応していく。DXに取り組む顧客のシステムを支えるため、富士通の自社テクノロジーとコンテナ、CI/CD技術を活用して顧客に貢献していく」
●SCSK プラットフォームソリューション事業部門 ITエンジニアリング事業本部長の河野昇氏:「Kubernetesがアプリケーションデプロイメントの標準となりつつあるが、DevOpsの実践と関連するツールセットの適用が必要不可欠となっている。そこで、Sysdigの普及を強く推進している。今回のプロジェクトを活用して、エンタープライズCI/CDパイプラインサービスである『DevCond.』のOperators対応を図る。Operator対応製品をさらに増やし、日本市場に積極的に提供することで、顧客のDX戦略を支援する」
●日商エレクトロニクス 執行役員 エンタープライズ事業本部長の中島俊哉氏:「2020年度にアプリケーションの統合ブランドであるNaticをリリースした。約50年に渡り、金融機関のバックオフィスソリューションを中心に事業を行ってきたが、現在はこれらの自社アプリケーションの高度化にOpenShiftを活用し、モダナイゼーションに取り組んでいる。これにより、顧客のシステムの内製化に貢献し、変革をサポートする。まずは『xStra BPM Suite』のOpenShift対応に取り組んでおり、『Business Data Science Platform(BDSP)』はコンテナ化が完了している。今後、複数のソリューションとのAPI連携を進める」
●セゾン情報システムズ テクノベーションセンター 製品開発部 プロダクトマネージャーの樋口義久氏:「『HULFT』は27年の歴史を持ち、世界43カ国の金融、流通、製造分野などで利用されている。近年ではコンテナやマイクロサービス環境への連携が急務と考えており、今回のプロジェクトを通じて、HULFTのOperators対応を実現し、国内外の業種を問わずに、OpenShift上でHULFTの価値を提供したい」
●ソリトンシステムズ ITセキュリティ事業部サイバーサービスG1 取締役の土屋徹氏:「今回のプロジェクトを活用して『ソリトンネットワークナレッジ(Soliton NK)』をクラウドサービスで利用できるようにする。レッドハットとの連携によって、Kubernetesのようなコミュニティの活動に関与、貢献し、積極的に活用する姿勢の大切さを学んだ。今後、こうした姿勢を活かしたい」