充電後はアプリ経由で設定をする
さて充電が終われば、Care Goを管理運用するためのスマホアプリのダウンロードとインストールをする。アプリ名はまんまの「Care Go」という名称だ。Android版とiOS版の両方がサポートされている。
Care Goを持つ当事者(見守られる人)は専用アプリを導入したスマホとCare Goをペアリングして操作する。見守る人(保護者)候補は自分のスマホに同様のアプリを導入して、当事者から送られた招待メールで保護者となる。当事者がCare Goをねじったり、引っ張ったりすると当事者のスマホが察知して、インターネット経由で保護者にシグナルを送る
Care Goは前述したように、テクノロジー的には従来からあるBluetoothで当事者のスマホと接続し、スマホのネットワーク機能を利用してインターネット経由で第三者(保護者もしくはプロテクター)に緊急のアラートを自動で送る仕組みだ。
本来ならスマホとアプリだけで、ユーザーがスマホ画面をタップして操作しても同様の効果を期待できるが、あえてCare Goというハードウエアを使用する意義は、スマホとは違った簡単な道具としてのユーザーインターフェースによる操作性の向上と確実性を狙ったからだ。
同様のアプローチは少し前に、タクシーを呼ぶ際に昨今のタクシーアプリのようなスマホの画面操作だけではなく"専用の笛を吹く"ことで、スマホと連携しタクシー配車が完結するというのがあったが、それとよく似たイメージだ。
Care Goは当事者のスマホにBluetoothでペアリングされ、当事者がCare Go本体をねじったり引っ張ったりすると、その操作をトリガーにして、スマホアプリに予め登録した保護者に緊急アラートが届く仕組みだ。
まずCare Goをねじることで"Follow Me"という少し緩いアラートを、インターネット経由で保護者に送ることができる。もし保護者がその詳細を知りたければ、表示されている画面上の"細部"をタップすれば、Care Goの当事者である「見守られている人」が、今どこで困っているかのおよその位置情報がマップ上で分かる。
Care Goをねじることで、まず当事者のスマホが感知して、次に保護者のスマホにフォローミーリクエストが届くのがわかる
また緊急事態が起こった場合、当事者がCare Goを上下に引っ張ることで、"SOS"モードを発令し、保護者のスマホ画面上に"助けを求めています"という表示と共にアラートを鳴らし、現在位置の地図情報を表示する。Follow Meと同じく地図データの詳細を見るには"細部"をタップするだけだ。
Care Goを上下に引っ張ることで、まず当事者のスマホが感知して、次に保護者のスマホに緊急アラートが届くのがわかる
Care Goは、よく考えられた専用のUIハードウエアを使うアラート送受信システムだが、Care Goは物理的にねじることはたやすいが、引っ張るのはなかなか力が必要だ。パッケージにあるような心臓発作で倒れた人がとても引っ張れるとは思えない硬さだ。これは筆者宅に届いた2台とも同じだった。
操作が簡単かつ柔らか過ぎて起こす誤動作と、実用性との間で悩んだ結果かもしれないが、商品の使命や目的から考えれば、たとえ誤動作を誘発しても、誰もが緊急時のパニックの中でも使える「動作の完遂性」の方に重点を置く設計思想が必要だろう。
そして緊急時に当事者がCare Goを引っ張って、SOSモードが一度起動すると、保護者にアラートが届き、本体設定よってはCare Go本体もLEDが点滅しアラート音を鳴らす。残念ながらCare Go本体のアラート音はそれほど大きな音ではなく、肝心の本人の周囲の人は異変に気づきにくいだろう。
ひとたび保護者に届いたアラート音を止めるには、Care Goと連携している当事者のスマホアプリ上でアラームを止めるスライドバーを操作するしかない。
Care Goのユニークなニックネームや、保護者の追加、削除、操作音やアラームのオンオフ、Care Goのバッテリー残量などはアプリの設定画面から編集可能だ。保護者(プロテクター)の追加は、Care Goのオーナーから招待メールを送る。もちろん複数の保護者の指定も可能だ。

この連載の記事
-
第854回
トピックス
それでも現金を持たざるを得ない現況で、ジッパー付きセキュリティポーチ靴下を衝動買い -
第853回
トピックス
3COINSのクリアワイヤレスキーボードが1000円に値下がりしたのでまた衝動買い -
第852回
トピックス
価格は優秀、剃りは凡庸 USB充電可なシャオミ製電動シェーバーを衝動買い -
第851回
トピックス
出張も旅行もこれ一台! 「クリップ型USB Type-C充電器+タップ」を衝動買い -
第850回
トピックス
年初にAndroid搭載のカラーE Ink端末「Bigme B751c」を衝動買いして9ヵ月使ってみた -
第849回
トピックス
理論派が作った“変態ピック”を半世紀ベーシストが衝動買い -
第848回
トピックス
“ケーブル紛失ゼロ”の未来系SSDケースを衝動買い -
第847回
トピックス
北欧製の密閉縦型製氷皿“アイスブレーカー”を衝動買い -
第846回
トピックス
今も愛用のThink手帳に迫るブギーボード「BB-21」を衝動買い -
第845回
トピックス
レガシーなタフスマホ「TORQUE G04」を5980円で衝動買い -
第844回
トピックス
EVERINGを衝動買い更新! NEON BUZZで“指先決済”を3年延長 - この連載の一覧へ





















