360fpsゲーミングや4K+レイトレーシングも実現
Ryzen 7 5800X&RTX 3080搭載!アスキー×STORMコラボの最強ゲーミングPCが編集部にやって来た
最新世代のCPU・GPU搭載を搭載
FFXIVは4Kでも余裕のパフォーマンス
それでは、各種ベンチマークを通して、その実力をチェックしていきたい。まずは、CPUのパフォーマンスをチェックする「CINEBENCH」を試してみる。今回は「CINEBENCH R20」と、11月にリリースされた最新版の「CINEBENCH R23」で計測した。
CINEBENCH R20は、マルチスレッドのスコアーが5957、シングルスレッドのスコアーが626という結果。一方のCINEBENCH R23は、マルチで15412、シングルで1610という結果だった。
最新のZen 3アーキテクチャーを採用した「Ryzen 7 5800X」だけあって、そのパフォーマンスはかなりのもの。CINEBENCH R23はまだリリースされたばかりなので過去のデータと比較しづらいが、CINEBENCH R20においては、前世代の「Ryzen 7 3800X」がマルチでおおむね4800前後のスコアーになるので、約25%ほどの性能向上が見られる。
さらにRyzen 5000シリーズの強みであるシングルスレッドでの伸びがすさまじい。旧世代のRyzenはもちろん、これまでシングルスレッド性能の高さで優位に立ってきたインテルの第10世代Coreプロセッサーをも大きく上回る600台に乗せている。
CPUにおいて、シングルスレッド性能の高さがPCゲームのパフォーマンスに影響しやすいが、そのシングルスレッド性能がこれだけ高いというのは、ゲーミングPCとして大いに期待できる。
次に、普段使いからビジネス用途まで各種アプリケーションのパフォーマンスを計る「PCMark 10」でスコアーを計測した。その結果、総合スコアーは8450という結果になった。
細かい構成が異なるので参考値ではあるが、Ryzen 7 3800Xと「GeForce RTX 2080 Ti」など、CPUやGPUにそれぞれ前世代のパーツを採用したPCでのスコアがおよそ7400程度。そこから比較すれば、15%近い性能向上を果たしている。各テストグループのスコアーもそれぞれ1000~2000ほど向上しており、あらゆる用途において最新世代ならではの快適性を発揮するだろう。
次は「CrystalDiskMark 8.0.0」を使って、ストレージの速度を計測していこう。本機では256GBと1TBの計2基のNVMe M.2 SSDを搭載しているため、それぞれの速度を計測した。CrystalDiskMark 8.0.0は「NVMe SSD」のデフォルト設定で計測している。
システムストレージの256GBのSSDは、シーケンシャルリードで3576MB/s、シーケンシャルライトが2347MB/sという結果。一方のデータストレージである1TB SSDは、シーケンシャルリードで3050MB/s、シーケンシャルライトが1420MB/sという結果だった。
256GB SSDはPCI Express 3.0接続のSSDとしては最速クラス、対して1TB SSDはそれよりも若干速度は劣る。とはいえ、シーケンシャルリード3000MB/s以上であればアプリなどの起動も十分快適な速度といえる。
256GB SSDは容量が少なめなので、日常的に使うアプリや頻繁にプレイするゲームなどをシステムストレージにインストール、データの保存やたまにやるゲームなどを1TB SSDに入れるというように使い分けるとベターだろう。なお、マザーボードに「MPG X570 GAMING EDGE WIFI」を採用しているので、さらなる速度を求めるならPCI Express 4.0接続のSSDに換装するのもアリだ。
次は「3DMark」を使って3DCGの描画性能を調べてみよう。今回はDirectX 11のテスト「Fire Strike」「Fire Strike Ultra」、DirectX 12のテスト「Time Spy」「Time Spy Extreme」に加えて、DirectX Raytracing(DXR)によるリアルタイムレイトレーシングの描画性能を計る「Port Royal」のスコアーを計測した。
Fire Strikeは34104、Time Spyでは16547と、前世代のハイエンドGPUであるRTX 2080 Tiをも上回るスコアを発揮している。レイトレーシング向けの処理に最適化されたRTコアが最新世代になったRTX 30シリーズのGPUだけあって、Port Royalのスコアーも11000以上と優秀な値。RTX 2080 Tiではおよそ8500前後になるため、レイトレーシング面でも十分な性能向上が見られた。
ここからは、実際のゲームにおけるパフォーマンスを計っていく。まずは定番の「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」でスコアーを計測していこう。なお、画質設定は「最高品質」に設定している。
結果は上のグラフの通りだ。フルHD(1920×1080ドット)やWQHD(2560×1440ドット)で高いスコアーを発揮しているのはもちろん、4Kでも15000以上をマーク。スクウェア・エニックスの指標で最高の「非常に快適」判定になるスコア7000の2倍以上と、かなり余裕があるのが分かる。
各テストでのフレームレートも見てみると、平均はフルHDで210fps、WQHDで169fps、4Kで100fps。ファイナルファンタジーXIVクラスの描画負荷であれば、どんな設定でも十分快適に遊べるはずだ。
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