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【2020年自作まとめ】秋葉原PCパーツ街を振り返る

2020年12月31日 12時00分更新

文● ドリル北村

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7月
第3世代RyzenにRyzen 3000XTシリーズが追加

 AMDの第3世代Ryzenデスクトップ・プロセッサー・ファミリーに、「Ryzen 3000XT」シリーズが追加された。23日に発売されたのは「AMD Ryzen 9 3900XT」「AMD Ryzen 7 3800XT」「AMD Ryzen 5 3600XT」の3モデル。いずれも既存のRyzen 3000シリーズと同じ設計で製造されたCPUで、ブーストクロックが100MHzないし200MHzアップしたのが特徴だ。価格はTなしモデルに対して2000~4000円強程度高めになっている。

 最安のRyzen 5 3600XTは、既存のRyzen 5 3600Xとの価格差が2120円と小さい割に性能差がきっちりと感じられるうえ、CPUクーラーも付属しているので、6コアでも十分というユーザーから支持を集め人気となった。

新たに登場した「Ryzen 3000XT」シリーズの3モデル。秋葉原では最上位モデルに人気が集中しがちだが、今回は最安の3600XTが一番人気となった

8月
グラフィックス機能搭載のRyzen PRO 4000Gシリーズが発売

 Radeonグラフィックス搭載の新APU「Ryzen PRO 4000G」シリーズが発売された。「Ryzen 7 PRO 4750G」「Ryzen 5 PRO 4650G」「Ryzen 3 PRO 4350G」の3モデルで、価格は順に4万3980円、2万9680円、2万1980円となる。

 型番は既存のRyzenよりも1世代新しいように見えるが、設計的にはCPU部は既存のRyzen 3000/3000XTシリーズと同様のZen2、GPU部はVegaを組み合わせたものとなる。

 これまでのRyzen 3000Gシリーズは安価ではあったが動画編集などのCPU負荷の高い作業をさせるには力不足だった。Ryzen PRO 4000Gシリーズの登場により、今までインテル製メインストリームCPUが持っていた「物理コア数が多いのに内蔵GPUもある」というアドバンテージが消えた点が大きい。

 なお、Ryzen PRO 4000Gシリーズにも対応する廉価なチップセット「AMD A520」を搭載するマザーボードの販売もスタートした。

「Ryzen PRO 4000G」シリーズは化粧箱もCPUクーラーも付属しないバルク品で、秋葉原ではAPU単体で販売するショップと、対応マザーボードとセットでの購入が販売条件となるショップが混在した

9月
GeForce RTX 3090/3080が夜間販売

 NVIDIAのハイエンドGPU「GeForce RTX 3080」を搭載したビデオカードの夜間販売が17日22時に秋葉原で行なわれた。発売されたのは、ASUS、GIGABYTE、MSI、Palit、ZOTAC、玄人志向から計8モデル。いずれもメーカーオリジナルファンを搭載した製品だ。

 コロナ禍の影響で新製品の深夜販売も自粛モードとなっていたが、ここにきてこちらも解禁。久々の大型製品登場に秋葉原のパーツショップもかつての賑わいを取り戻していた。価格はおおよそ11万円ほど。入荷本数は各ショップともそれなりに確保されていたがすべて完売となった。

 翌週の24日22時には「GeForce RTX 3090」を搭載したビデオカードが販売解禁となった。価格は22万円前後。入荷本数が少なく、事前に抽選を実施したドスパラ秋葉原本店とTSUKUMO eX.では粛々と販売が行なわれた。一方のパソコン工房 秋葉原BUYMORE店は先着順の販売ということもあり24日の日中から行列ができる盛況ぶりだった。

「GeForce RTX 3080」を搭載したビデオカードの夜間販売に多くの人が訪れた。コロナ禍のなか、久々に秋葉原の自作パーツ街が盛り上がりを見せた

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