最新のポルシェはやっぱり最良だった!
ターボの速さとオープンの気持ち良さを両立
ポルシェは同社初の電気自動車「TAYCAN」を発表し、日本でもそろそろ納車が始まる。そんな時期にポルシェ・ジャパンが主催する「TAYCAN」公道試乗会に呼んでいただき、一足お先に試乗する機会があった。ちなみに、日本の公道を走るのはこれが初めてとのこと。限られた媒体の中にASCII.jpを入れていただいたのは光栄でもあり恐縮でもあり……。
そのTAYCANを試乗する前に、ほかのラインナップも試乗できるということで、スペック厨の筆者としては迷わず「911 ターボS カブリオレ」をチョイス。京都市内から比叡山延暦寺経由琵琶湖半周というコースをドライブしてきた。試乗レポは同行していたライターの栗原祥光氏にお任せするとして、先にフォトレポで911 ターボS カブリオレの魅力をお届けしよう。なお、撮影機材はiPhone 12 Pro Maxを使った。ルーフの開閉動画もあるので、そちらもご覧いただきたい。
911 ターボS カブリオレ(Type992)を簡単に説明すると、911というベースグレードに上位モデルの「911 ターボ」(580馬力)があり、さらに上位モデルの強力な911 ターボS(650馬力)があり、そこにラグジュアリーさを味付けしたのが911 ターボS カブリオレ(650馬力)という立ち位置になっている。GT2やGT3といったレーシングスペックモデルを除けば、スペックや価格的に911の頂点に君臨するモデルと言える。また、ベースグレードの911が最新モデルからすべてターボ搭載になったが、素の911 カレラが385馬力なので911 ターボとの棲み分けができているのだ。
スペックは最高出力が650馬力(478kW)/6750rpm、最大トルクが800Nm/2500~4000rpm、3.7L水平対向6気筒エンジンは最高速度330km/hにも達する。運動性能を高めるスポーツクロノパッケージ(オプション)装着時は0-100km/hの加速が2.8秒というから、まさに弾丸。駆動方式は4WDでトランスミッションは8速PDC、MTの設定はない。
それでいて、ガラス製の固定式リアウインドウを備えた、自動開閉式のファブリック製コンバーチブルトップを装備しており、オープンエアを楽しみながら流すこともできる。本体サイズは全長4353×全高1301×全幅1900mmでホイールベースは2450mm、車重は1785kg(EU準拠)。それなりに大きくて重いが、ハイパフォーマンスカーは全幅が2メートルを超えるモデルも珍しくない中、1900mmは実際に走っていてもそんなに大きさを感じなかった。
気になるお値段だが、車両本体のみで3180万円(税込)。今回の試乗車はオプションてんこ盛りで約375万円分が加わっている。ざっくり3500万円の車両だと思ってもらえばいいだろう。
そんな911 ターボS カブリオレを細部までじっくり見てほしい。

この連載の記事
-
第588回
自動車
都市型SUVの新定番! マツダ「CX-30」がもたらす新感覚ドライブ -
第587回
自動車
死角ナシの万能SUV! マイチェン版トヨタ「カローラ クロス」に乗ってわかった“しっとり快適”の正体 -
第586回
自動車
今しか選べない“熱き”ガソリンSUV!マセラティ「グレカーレ」の真髄を体感する -
第585回
自動車
カッコいいワゴンは健在! アウディの新型「A5 Avant」は流麗なデザインと広々ラゲッジでアウディらしさを継承する -
第584回
自動車
「VEZEL e:HEV RS」は後出しズルい! と言いたくなるほどイイクルマだった -
第583回
自動車
採点方式が激変の2025年「日本カー・オブ・ザ・イヤー」最終決戦! 10ベストカー試乗会レポ -
第582回
自動車
BMW「X2 M35i」はカジュアルさとBMWらしさが高次元にバランスした日本にピッタリなSUV -
第581回
自動車
フォルクスワーゲン「ゴルフ GTI」はオトナになったボーイズたちに勧めたいぜいたくな1台 -
第580回
自動車
プジョーの新SUV「3008」はデザインでの購入者が大半! リゾートホテルのような内装とクーペフォルムが牽引する -
第579回
自動車
新型「プレリュード」は今のHondaを凝縮したハイブリッドスポーツの前奏曲だ! -
第578回
自動車
クラウン・エステートで車中泊体験! 「おもてなし」シートで過ごすぜいたくなドライブ体験 - この連載の一覧へ

















