アナログ・モバイル・オーディオの初代機である"ウォークマン"が登場したのは、1979年の夏。そしてもう記憶も曖昧だが、筆者がMP3音楽のモバイル再生機として色々なDAP(Digital Audio Player)専用機をひっきりなしに買い替えては遊んでいたのは確か1990年代だった。
滅多にスマホで音楽を聴かない筆者の愛用DAPだったデンマーク バング&オルフセンのBeoSound 2(左)と今も現役巨大DAPのCOLORFLY Pocket HiFi c4 Pro(右)。最近サブスマホ+音楽再生で登場機会の多いPalm Phone(中央)
その後は徐々にスマートフォンでの音楽再生が一般的となり、筆者のDAP専用機に対する興味は自然と薄れてしまった。その頃から現在までに買ったモバイルオーディオプレーヤーと言えば、2002年ごろに買ったデンマークのBang & OlufsenのデジタルミュージックプレーヤーであるBeoSound 2と、その10年後の2012年に秋葉原で見かけて衝動買いしてしまったCOLORFLY Pocket HiFi c4 Proだけが今も記憶に残っている。
いずれも今も大事に持っている。もちろんiPodも発売日初日に衝動買い、その後、何度か買い替えた記憶はあるが今はまったく持っていない。そして、Androidを搭載した40周年記念モデルのウォークマンも初代モデルをオマージュした専用ケースに惹かれて衝動買いしてしまったが、結局あまりなじめないまま断捨離してしまった。
最近では、超コンパクトなPalm PhoneをバックアップスマホとMP3音楽の再生機兼用として持ち歩くことも多い。どうもよく考えると単にあまのじゃくで、誰もが欲しがり持っている手堅いコスパの良いメジャー商品が大嫌いで意識的に避けてるなだけなのだ。
もちろんスマホで音楽も聴くこともあるが、多くのスマホのイヤホン端子は従来の3.5mmオーディオ端子からUSB Type-Cに変化している真っ最中だ。そして今が旬のBluetoothを使ったワイヤレスイヤホンも絶頂期だ。しかし筆者個人的には多対多のマルチペアリングの信頼度は低く、ハードウェアとしてもそれほど興味を惹かないというのが今の感想だ。
そんな天邪鬼な筆者が最近になってネットで見つけてきわめて気に入っている商品が「USBダイレクトプレーヤー」(型番UDP-001)とという名称の、たった2980円のデジタルオーディオプレーヤーだ。
USBダイレクトプレーヤーは名前の通り、音楽データを収録したUSBメモリーを直接、USBダイレクトプレーヤー本体に差し込んで音楽再生のできる、12×18×67mmサイズのたった20gほどの重さの手のひらに隠れてしまうコンパクトなデジタル音楽プレーヤーだ。

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