独自CPU「M1」で処理性能&バッテリー駆動時間が大幅向上 新Mac特集 第16回
さすがの低消費電力を達成したM1ノートブック
【バッテリーテスト結果発表】アップル「M1」MacBookは掟破りのバッテリー寿命と言わざるをえない!
2020年11月28日 12時00分更新
バッテリーの充電時間はどうか?
バッテリーの持続時間が長いということは、それだけバッテリーの容量が大きくて、充電にも時間がかかるのではないかと思われるかもしれない。実はバッテリー容量自体は、それぞれ直前のインテルCPU搭載モデルとほとんど変わっていない。今年発売された13インチMacノートブックのバッテリ容量を確認しておこう。
・MacBook Air インテルCPU搭載:49.9Wh
・MacBook Pro インテルCPU搭載:58.0Wh
・MacBook Air M1:49.9Wh
・MacBook Pro M1:58.2Wh
MacBook Airについては、インテルCPU搭載とM1でまったく同じ。MacBook ProはM1搭載モデルの方が、わずかに0.2Whだけ容量が大きいが、ほとんど誤差範囲と言っていいだろう。というわけで、基本的にバッテリーの充電時間には新旧の差はないと思われる。それでも、今回連続再生のテストに使用した3機種を、バッテリー切れでシステムが停止した状態から再び残量100%になるまでの充電に要する時間を実測してみた。電源アダプターは、それぞれの機種に付属しているものを使った。MacBook Airに付属しているのは30W、MacBook Proは61Wと、ほぼ2倍の開きがある。結果を示そう。
・MacBook Air インテルCPU搭載:2時間9分
・MacBook Air M1:2時間41分
・MacBook Pro M1:2時間32分
これを見ると同じ容量のバッテリーを、同じ仕様のアダプターで充電しても、インテルCPU搭載MacBook Airの方がM1のMacBook Airよりも充電時間が短い。これは、上で述べたような、インテルCPU搭載MacBook Airのバッテリー容量が劣化により減少している可能性を示している。一方、バッテリー容量の大きなMacBook Proの方が、M1のMacBook Airよりもやや充電時間が短いのは、電源アダプターの電力供給量が大きいためだ。もしMacBook AirをMacBook Pro用のアダプターで充電すれば、さらに短くなるはずだが、今回それは試していない。
いずれにしても、M1搭載機は「20時間連続でフルに使っても、2時間半ほど充電すればまた100%の状態に戻る」わけだ。これはなかなか頼もしい。
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