新型コロナは2ヵ月で2年分のデジタルトランスフォーメーションを進めたという。今回のApple Siliconによる新しいハードウェアの登場は、ずっと以前から計画されていたものであったとしても、2020年という年はコロナ禍とともに、アップルという企業が名実ともに仮想化されたハードウェアメーカーとなった年として、記憶されることになるだろう。形あるものを何も作らないハードウェアメーカーだ。ODMやOEM、EMSなど、さまざまな仕組みがあったが、それらの発展系ということができるかもしれない。
世の中の分業体制は、こんなスタイルで進み、結果としてビジネスの構造が大きく変わっていく。かつて米IBMはコンピューターのメーカーから、サービスを提供する会社に生まれ変わった。今回のアップルのチャレンジは、当時とは少し違うかもしれないが、この先の10年の各社DXの目指すところを示すものになるだろう。

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