連携するスマホは事前に確認をするのが吉
筆者は現在、IQUIをIQUISPINを導入したHUAWEI Mate 20 Proとペアで使っているが、途中からは、発売されたばかりのGalaxy Z Fold2 5Gとペアで使ってみた。しかしGoogle Playからアプリをダウンロード、インストールして何とかIQUIと接続はできたが、どうもIQUI内部ストレージの画像データをスマホ側にダウンロードする途中でストップ、時にはアプリ自体が異常終了し、アイコンに戻ってしまうというトラブルが多発した。
スマホとIQUI本体を再起動して再接続すると、しばらくは画像データの転送もうまくいくこともあったが、時間が経過するとまた同じトラブルが多発して正直使い物にならない。スマホ標準のギャラリーアプリで確認すると、転送エラーで真っ黒な写真が何枚も見つかる。勝率5割以下で、これではやはり使い物にならない。
IQUIの発売元であるベクノスのサポートに何度も連絡して、画面キャプチャ写真や状況説明のメールを送ったが、結局、サポートからの正式回答は「非検証機種」ということで対処不可能とのことだった。当時は対応機種の詳細がなかったが、最近になって"対応機種"がウェブサイトで公開されたようだ。
Galaxy Z Fold2 5Gが非対応機種なら、Google Playからダウンロードできないようにプロテクトすることもできるはずだが、その対応はなされていない。加えて問題なく動作している筆者のHuawei Mate 20 Proも今のところ対応機種には掲載されていない。
しかし、なぜか5年前に購入した筆者の古いTHETA Sはまったく何の問題もなく、今日もGalaGalaxy Fold2 5Gと画像データの受信ができている。少なくとも5年前に発売されていなかったGalaxy Z Fold2 5Gを当時のTHETA Sの開発スタッフがタイムマシンに乗って来て未来で検証しているとは思えない。
新生ベクノスが満を持して鳴り物入りで発表したIQUIは、コンパクトで使い良い新世代の360度天球カメラだ。できる事なら"Wi-Fiの接続性能"も古巣のTHETAレベルかそれ以上には保って欲しかった。リコー発スタートアップ企業の初めてのプロダクトであるIQUIにはエンジニアの気合と根性、プライドをかけて今後の対応にあたってほしい。
今回の衝動買い
アイテム:ベクノス「IQUI」
・購入:有楽町 b8ta
・価格:2万9800円(税別)
T教授
日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。
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