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独自CPU「M1」で処理性能&バッテリー駆動時間が大幅向上 新Mac特集 第13回

【M1版MacBook Proレビュー】率直に驚いたパフォーマンスと完成度

2020年11月17日 23時00分更新

文● 西田宗千佳 編集●飯島恵里子

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あえてGeekbench 5を「インテル互換」で動作させた値。これでもインテル版の値を超えてくるのだから驚く

インテル版アプリを動かしても「インテル版Mac」より速い不思議

 というか、どうもM1版の場合、インテル版アプリを動かしたとしても、「同価格帯のインテル版MacBook Proより速い」と断言して良いようだ。

 Geekbench 5には「インテル版としてベンチマークを走らせる」モードもある。それで試したのが以下のデータだ。前掲のインテル版MacBook Proの値より高いことに注目していただきたい。

Adobe Premiere Rush。マルチプラットフォーム動作する動画編集ソフトとしてテストに選んだ。4K/毎秒60フレームの動画(1分53秒分)にいくつかエフェクトをかけたものを書き出す時間を計測

 実際にはそれどころか、劇的にパフォーマンスが上がる場合もある。「Adobe Premiere Rush」で、4K/毎秒60フレームの動画(1分53秒分)にいくつかエフェクトをかけたものを書き出す時間で比べた場合、インテルでは15分4秒(3回平均)かかっていたものが、M1では3分36秒で終わってしまう。4倍以上の高速化だ。

「Rise of the Tomb Raider」。MacでMetalを活用したゲームの一つ。グラフィック設定を全て「最高」にし、解像度もパネルに合わせて上げた

 ゲーム「Rise of the Tomb Raider」のベンチマークで(グラフィック設定を全て「最高」、解像度を「2560×1600ドット」に設定)でも、インテルで「毎秒9.45フレーム」だったフレームレートが、M1では「毎秒22.69フレーム」になる。

インテル版では毎秒10フレーム以下でゲームにならないが、M1ならば同じ設定でも十分ゲームとして楽しめる値に

 インテルでは「毎秒9.45フレーム」になってしまうが、M1では「毎秒22.69フレーム」出る。

 念のために強調しておくが、どちらも「インテル版アプリの互換動作」での値である。これらは特に、マルチコア動作やGPU活用などの面でガッチリと性能がミートした時のものだろうと思われる。Macの場合、現在はインテル版でもM1版でも、GPU用のAPIとしてMetalが使われている。同じMetalを使いつつ、CPUの部分だけM1にトランスコードされた場合、これだけパフォーマンスの差が生まれるのだろう。

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