プロセス管理をもっと簡単にしたい! ぶれないジョイゾー星野さん
3番手はkintone hack常連となったジョイゾーの星野智久さん。「誰でも簡単に」をキーワードに、kintoneの使いやすさを追求し続ける星野さんの今回のテーマは「プロセス管理」だ。
星野さんがkintoneエンジニアになってすでに7年。ユーザーとの対面開発を重ねる中で気がついたのは、kintoneユーザーの知識レベルが上昇してきたこと。ドキュメントの充実、Cybozu Depelopers Networkやkintone cafeなどのコミュニティの影響で、「どうやってやればいい?」から、「こんなことをやりたい」という相談に変わってきたという。
しかし、7年経っても多くの人が苦手意識を持っているのが「プロセス管理」。「設定の難しさが障壁となっている」と考えた星野さんは、標準機能であるプロセス管理のかんたん設定に取り組んだ。既存のプロセス管理は、ドロップダウンメニューを中心としたわりと簡素なモノだが、星野さんの作ったのは左ペインにある「未処理」と「上長確認中」などのプロセスのステータスをドラッグ&ドロップすることでプロセス管理を設計できる。
ステータスを配置したら、アクションや上司・担当者を設定すればプロセス管理が実現する。もちろん、上長が承認したら「処理済み」のステータスに移るが、却下した場合は未処理に戻らなければならないが、そういった分岐処理ももちろんドラッグ&ドロップで行なえる。あとは「保存」ボタンを押せばフローの登録は完了し、kintoneのプロセス管理として反映される。
「画面で設計できるようになることで、難しいと感じていたプロセス管理も容易に行なえる。プロセス管理事態が怖くなくなる」と星野さんはアピール。kintoneではこうしたドラッグ&ドロップ操作でプロセス管理にチャレンジし、より複雑なワークフローに関してはコラボフローのような専用ツールがオススメだという。司会のウッシーさんも「標準機能にほしい逸品」と高く評価。「誰でも簡単に」という一貫したテーマをぶらさなかった点に、星野さんの信念を感じさせた。
Toneがあるのにkintoneには音がない! 片岡さんの挑戦
続いては高知県からやってきたkintoneエバンジェリストのカミノバ片岡淳さん。kintone歴はすでに6・7年におよんでおり、いろいろな現場に携わったが、あるものがないことに気がついた。kintoneには音がないのだ。
片岡さんのデモは子供向けのクイズアプリで効果音が鳴るというもの。回答のためにチェックボックスやラジオボタンにチェックを付けると、派手な効果音がなる。子供向けだけではなく、kintoneクイズにもチャレンジ。ボタン操作のみならず、イベントに対しても音が入れられる。保存のたびに効果音が鳴ったり、台詞が読み上げられたり、いろいろな活用ができそうだ。
最後、片岡さんは、kintoneという名前の中に「音」を意味する「Tone」があると指摘。「kintoneは業務だけではなく、教育現場でも使うことができる。効果音を使うことで、子供も楽しくkintoneを使うことができる」と提案した。星野さんと同じく、kintoneの課題に踏み込んだハックだった。